2020 Fiscal Year Annual Research Report
芸術統合型学習を通じた美術教育の再定義~横断的実践調査及び質問紙法による学力分析
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20H01685
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
奥村 高明 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (80413904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西口 宏泰 大分大学, 全学研究推進機構, 准教授 (10274739)
藤井 康子 大分大学, 教育学部, 准教授 (10608376)
永田 潤一郎 文教大学, 教育学部, 教授 (30413909)
一條 彰子 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (40321559)
畑山 未央 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (60759124)
東良 雅人 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (70619840)
松本 浩司 名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (80610013)
宮本 友弘 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (90280552)
大泉 義一 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90374751)
小池 研二 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90528382)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 芸術 / 各教科等連携 / 美術教育 / 教育統計学 / 質問紙調査 / カリキュラム・マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
芸術統合型学習について、2020年度は以下研究を推進した。 研究課題Ⅰ 実地調査チームは国内外の実地調査で芸術統合型学習が実践されている状況を把握するために、国内調査の準備を進め、台湾、国内等複数の調査候補を選定した。また、松本論文をもとに実地調査を行う場合のインタビュー質問項目の作成を行う予定である。 研究課題Ⅱ 統計分析チームは、児童生徒用質問紙について分担者宮本の先行研究より、芸術統合型学習によって学習調整力の向上が見られるのではないかという仮説を立てた。教師用質問紙については、松本論文をもとに教育成果をどのように実感しているか把握できる項目を作成する予定である。 研究課題Ⅲ 教育課程チームは、芸術統合型学習の意味をおさえ、美術教育の位置づけ定義するために、芸術統合型学習をどのように考えたらよいか、理論的な背景の検討を行った。先行研究をおさえ、主にアメリカの状況からSTEAMなど芸術統合型学習が盛んになっている背景として、1.芸術に関わる市場の拡大、2.芸術と他分野の融合、3.アート思考の注目、4.芸術の社会的なメリットへの注目の4点があると分析した。そこから、今後の研究課題として、①芸術の機能の追求、②芸術統合型学習における教授方略上の特質の分析、③芸術統合型学習の効果の実証の3点を明らかにした。また中央教育審議会の動向を分析した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により国内外の実地調査が全くできていない。候補校を選定するだけにとどまっている。質問紙調査の予備調査も制約を受けており、理論研究にとどまっている。、時点でも緊急事態宣言が発出されており、国内の会議もzoom等でしか実施できない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
外的要因の解決を期待するしかない状況であり、ワクチン接種状況が好転すれば、ワクチン証明書をもとに国外調査が可能になると思われる。また、2021年度後期には、国内調査も可能になると考えている。そのための準備を進めておきたい。
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Research Products
(4 results)