2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing a new concept of comprehensive simulation science dovetailing CFD and MAS for evaluating urban environment and potential risks
Project/Area Number |
20H02314
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷本 潤 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (60227238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩島 理 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (60294980)
池谷 直樹 九州大学, 総合理工学研究院, 准教授 (70628213)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MAS / CFD / シミュレーション新学理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,サイエンスの前線への貢献を意識しながら,安全・安心を担保するに最も基盤的な工学分野である都市・建築学の視点から,上記の課題に挑戦し,CFD+MASジョイント・シミュレーションに関する新たな学理を構成することを目的とする. 過去2か年間では,車両や人を自己駆動粒子系と扱うMASとLESによる汚染物拡散を予測するCFDとを接続する方法論につき吟味してきた. 最終年度では,本プロジェクトのアプリケーションとして,高密度閉鎖空間内の感染症リスクの予測評価のための基本テンプレートを構築した.すなわち,電車,教室などの比較的小規模な閉鎖空間に人が高密度に詰め込まれ,居住(歩行)者の中に空気(飛沫)感染するウィルスのキャリアが存在するときの感染リスク時空間分布を予測評価するためには,まずもって,所謂,数理疫学モデル側で云うところの感染率(transmission rate)で評価されるリスクをemitter(感染者)とaccepter(被感染者)の感染レート寄与を分離評価することが求められる.本年度は,CFDに接続するSIRモデルの感染率をemitterのウィルス生成強度ダイナミクスを陽に表記したモデルを構築し,within-hostおよびbetween-hostプロセスを分離評価することに成功した.この枠組みは,環境側のCFDと連成系を構築することで,環境-ホスト・非感染者nested-modelに接続可能であり,本プロジェクトが掲げるCFDとMASとのジョイントシミュレーション学理への大きな足掛かりと云える.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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