2022 Fiscal Year Annual Research Report
複合tRNA修飾酵素の各サブユニットの役割と基質tRNA認識機構の解明
Project/Area Number |
20H03211
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
堀 弘幸 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (20256960)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 章 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (60527381)
横川 隆志 岐阜大学, 工学部, 教授 (90242304)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | タンパク質 / 核酸 / 酵素 / RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、本研究計画の最終年度(3年目)に当たる。本研究の目的は、「複合tRNA修飾酵素は、どのようにして特定のtRNAの特定の部位に作用するのか?」であり、「各サブユニットは、酵素反応全体でどのような機能を持つのか?」を明らかにすることである。 真核生物が持つtRNAメチル化酵素複合体(Trm11-Trm112)はtRNAの10位のグアノシンを2-メチルグアノシンに変換する。酵母では、43種のtRNAのうち、20種がこの修飾を受けるが、Trm11-Trm112がtRNAのどこを認識して、特定のtRNAを選択(排除)しているのか全く不明であった。申請者らは、Trm11-Trm112がtRNAのCCA末端、G10-C25塩基対、5ヌクレオチドからなるバリアブル領域、アンチコドンループの38位周辺のリボースリン酸骨格を認識し、非基質tRNAを排除していることを明らかにし、Trm11のTHUMPドメインがCCA末端に結合し、Trm112がアンチコドンループを認識するモデルを提案した。これらの研究結果をInt. J. Mol. Sci.誌に報告した。 次世代DNAシーケンサを併用した新たなtRNAメチル化酵素解析法を開発し、J. Biol. Chem.誌に報告した。 複合tRNA修飾酵素ArcS-RaSEA複合体が4-チオウリジン修飾の影響を受けるのか調査するため、新たな4-チオウリジン検出法を開発し、RNA誌に報告した。また、偶然、一部の古細菌が新規な4-チオウリジン合成経路を保持していることを発見した。 上記研究成果に関連し、THUMPドメインに関連する総説をGenes誌に報告し、次世代DNAシーケンサを併用した新たなtRNAメチル化酵素解析法の詳細なプロトコールをMethods Enzymol.誌にまとめた。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|