2020 Fiscal Year Annual Research Report
エピトープスプレディング現象に着目した水疱性類天疱瘡の病態解明
Project/Area Number |
20H03700
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西江 渉 北海道大学, 医学研究院, 客員教授 (20443955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 浩明 北海道大学, 大学病院, 講師 (20397334)
泉 健太郎 北海道大学, 医学研究院, 助教 (50793668)
氏家 英之 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374435)
夏賀 健 北海道大学, 大学病院, 講師 (70645457)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、18名の水疱性類天疱瘡患者(DPP4阻害薬内服中の症例を含む)末梢血単核球中のB細胞をEBウイルスを用い形質転換した。樹立したLymphoblastoid cell lineの培養上清を用い、水疱性類天疱瘡抗原であるBP180タンパクへの自己抗体の反応性をELISA法で確認したところ、全ての患者さん由来細胞でIgGクラス自己抗体の反応性は確認できなかった。しかし、6名のLymphoblastoid cell line培養上清に坑BP180 IgMクラス自己抗体を確認したため、形質転換した細胞群から単一あるいはポリクローナルな状態での、坑BP180自己抗体産生細胞の採取をFACSソーティングで試みた。その結果、坑BP180自己抗体産生細胞数が極めて少なかったことと、蛍光標識BP180タンパクが細胞表面に結合した後のエンドサイトーシスに伴う蛍光の減弱のため、細胞の単離は上手くいかなかった。そこで、pH耐性緑色蛍光タンパクであるGamillusを融合したBP180タンパクを作製し、再度FACSソーティングを行うこととした。細胞を単離したのち、次世代シークエンサーによる自己抗体可変領域のアミノ酸配列の解読と、リコンビナント坑BP180自己抗体の作製、そしてマウスへ投与し病原性の確認を計画しそれぞれの予備実験を開始していたが、今後の研究を遂行できなくなったため、2021年以降の交付申請は辞退することにした。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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