2021 Fiscal Year Annual Research Report
日本人に不足するヘルスリテラシーを前提から支える意思決定スキル学習コンテンツ開発
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20H03967
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安酸 史子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (10254559)
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10297070)
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
瀬戸山 陽子 東京医科大学, 医学部, 講師 (20649446)
石川 ひろの 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 講師 (50583845)
大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 看護情報学 / 健康生成論 / sense of coherence / 意思決定スキル / 保健医療社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はヘルスヘルスリテラシーとSOCと意思決定スキルの関連を明らかにするため、①東京都近郊高校生500名、②慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP)の全国の参加者25名を対象に調査を実施した。①高校生を対象とした調査では、思春期のヘルスリテラシー、SOC、意思決定スキルの関連、及び小学生時の意思決定への参加や経験との関連を明らかにする。しかし、今年度目標数を回収できなかったため、来年度全国に拡大し協力を募り調査を実施する。②CDSMPの参加者を対象とした調査では、前年度までの調査への参加者と合わせて、調査対象者は108名となった。本調査はプログラム受講開始から6ヶ月までの追跡調査を行っているが、6ヶ月後までの追跡調査まで完了したものは現時点で53名である。今後も引き続き対象者のリクルートと追跡調査を行う。 また、前年度に実施した、調査会社にモニター登録している全国の男女20~69歳の一般住民4,000名(国勢調査の人口構成割合に合わせた)を対象としたWeb調査の結果分析を行った。その結果、情報の信頼性の評価、意思決定プロセスの評価について「いつも」「よく」と答えた人の割合はいずれも半数以下であった。情報の評価と意思決定プロセスは、いずれもヘルスリテラシーと有意に相関していた。また、Covid-19の予防行動は、ヘルスリテラシー、情報の評価、意思決定プロセスと有意に相関し、Covid-19の予防行動には包括的なヘルスリテラシーが必要であり、様々な情報を評価し、適切な判断をするスキルも重要であることが明らかになった。しかしこれらのスキルを学ぶ機会について、学ぶ機会がない人が4割以上、機会がある人は学校や職場ではなく、インターネットやテレビなどを通じて独学で学んでいることが明らかになり、今後これらのスキルを身に付ける機会をいつでも利用できるようにすることが重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査の実施及び分析に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は①全国の高校生500名、②慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP)の全国の参加者200名、③女性が自らの力でヘルスリテラシーについて学んでいる首都圏のグループメンバー300名を対象に調査を引き続き実施し、ヘルスリテラシーと意思決定スキルとSOCの関連を明らかにする。また、ヘルスリテラシーを支える意思決定スキルの学習コンテンツ開発に向け調査を実施する。
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Research Products
(12 results)