2020 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of "Asia and Gender History" and Development of "Modern and Contemporary History" Teaching Materials
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20H04447
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
三成 美保 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60202347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 恵美子 京都大学, 文学研究科, 教授 (90194571)
小浜 正子 日本大学, 文理学部, 教授 (10304560)
粟屋 利江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00201905)
鈴木 則子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (20335475)
小野 仁美 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (20812324)
長 志珠絵 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (30271399)
井野瀬 久美惠 甲南大学, 文学部, 教授 (70203271)
久留島 典子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70143534)
姫岡 とし子 奈良女子大学, アジア・ジェンダー文化学研究センター, 協力研究員 (80206581)
桃木 至朗 大阪大学, 文学研究科, 招へい教授 (40182183)
山崎 明子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30571070)
河上 麻由子 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (50647873)
野村 鮎子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (60288660)
永原 陽子 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (90172551)
村上 薫 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター ジェンダー・社会開発研究グループ, 研究グループ長代理 (00466062)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジェンダー / アジア / 歴史教育 / 世界史 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績は、主に以下の2点である。 (1)科研費共同研究の成果として『<ひと>から問う世界史』の出版に向けて、編集・執筆に着手した。本書は全3巻構成である。第1巻『「ひと」とはだれか?――身体・セクシュアリティ・暴力』(三成美保・小浜正子・鈴木則子編)、第2巻『「社会」はどう作られるか?――家族・労働・文化』(久留島典子・姫岡とし子・小野仁美編)、第3巻『「世界」をどう問うか?――地域・戦争・環境』(井野瀬久美恵・長志珠絵・粟屋利江編)である。各巻の編者はすべて本科研研究分担者である。依頼した執筆者は、本科研の研究分担者や研究協力者を中心に100名以上に及ぶ。科研研究の成果であるため、大学出版会からの刊行として執筆者の印税はなしとし、広く学校教育や大学教養教育・市民教育に資するものとする。各巻300頁程度とし、2022年冬に出版を予定している。本企画の特徴は、ジェンダー研究の成果を明確にするために、「ひと・家族・国家」という構成をとること、項目とコラムを適宜取り混ぜ、最先端の研究成果をわかりやすく読者に提供すること、アジア諸地域に関する記述を大幅に増やし、世界史の中にアジア史を位置づけることを目指したことである。 (2)コロナ禍で対面シンポジウムが不可能になったため、本科研独自の新企画として、オンラインの国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」(全5回程度を予定)を開始した。日英等の同時通訳を入れ、活発な議論ができるよう配慮した。第1回「家父長制についてー南アジアのジェンダー研究から」(2022年1月28日)、第2回「近代国家形成と家名ータイと日本の比較から」(2022年3月8日)を開催し、成果は本科研の専用WEBサイト(比較ジェンダー史研究会)に掲載している。招待講演は動画をアップし、コメントは文章(英訳予定)を掲載して、国際的発信を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度にはコロナ禍で予定していたシンポジウムや研究会を対面で行うことができなくなった。しかし、オンラインでのシンポジウムや研究会・打ち合わせ等を多用し、むしろ広く成果を国内外に発信することができた。特に、オンラインの国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」を開始することができ、動画や概要を本科研の専用WEBサイトである比較ジェンダー史研究会にて公表することができたことは、大きな成果である。また、当初の予定通り、教材開発のために3巻本の企画を通すことができ、出版への見通しがついたことも大きな成果であった。以上から、研究はおおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題は、主に3つである。(1)国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」をさらに発展させること、(2)3巻本の編集・刊行、(3)比較ジェンダー史研究会WEBサイトのさらなる拡充である。(1)については、残り3回についてほぼ企画が定まっている。(2)の3巻本は、研究計画通り、第1巻で「ひと」の多様性についてLGBTQの在り方をも含めて取扱い、第2巻では家や家族の歴史的意義を再確認し、第3巻ではアジアという地域の構築性も含めたグローバルなジェンダー史を展望する。従来のもの以上にジェンダー視点を明確に打ち出した3巻本となるため、刊行後には執筆者や高校教員を交えて書評会を兼ねたシンポジウム(あるいは研究会)を企画し、今後のさらなる課題を明確にしたい。(3)については、3つを計画している。①ウェビナーシリーズをはじめとした動画の掲載増加、②既存記事の英語化、③3巻本とWEBサイトのリンクをはかることができるように新しい記事の拡充である。
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Research Products
(54 results)
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[Book] 恋する日本史2021
Author(s)
『日本歴史』編集委員会(三成美保・共著)
Total Pages
256
Publisher
吉川弘文館
ISBN
9784642083942
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