2020 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive Study of "media experience" in the Generation of the Political Elite of Modern Japan
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20H04482
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 卓己 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80211944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 義和 帝京大学, 共通教育センター, 准教授 (10324592)
河崎 吉紀 同志社大学, 社会学部, 教授 (30388037)
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70380144)
片山 慶隆 関西外国語大学, 英語国際学部, 准教授 (40436746)
山口 仁 日本大学, 法学部, 准教授 (50596393)
松尾 理也 大阪芸術大学短期大学部, メディア・芸術学科, 教授 (80804799)
赤上 裕幸 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 准教授 (30610943)
白戸 健一郎 筑波大学, 人文社会系, 助教 (80737015)
白戸 智子 (松永智子) 東京経済大学, コミュニケーション学部, 准教授 (60735801)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メディア政治家 / 政治のメディア化 / 政治エリート |
Outline of Annual Research Achievements |
近代日本の「メディア関連議員」では「新聞系」議員81.5%が圧倒的に多く、この共同研究でも新聞出身議員に焦点を絞り、同時代の新聞や雑誌の記事に加えて、日記、回想、評伝などの史資料から、教育期、就業期および政治活動期における「メディア経験」の解明を目指している。そのメディア観や「輿論/世論」観の変化を明らかにすることで、〈教育―メディア―権力〉の三者関係から「政治のメディア化」の日本的特質を構造的に解明することが目的である。今年度はコロナ禍のため、オンライン会議による情報の共有を行ったほかは、研究分担者が個別の課題について研究を深めてきた。 研究代表者・佐藤卓己は池崎忠孝〔赤木桁平〕(萬朝報・大阪時事新報、中立・時局同志会)について報告を行い、共同研究の方向性を示した。また、研究分担者・研究協力者もそれぞれ以下の対象人物について報告を行った。 井上義和:降旗元太郎(信濃日報、憲政党)、白戸健一朗:中野正剛(東京朝日、国民同盟)、赤上裕幸:三木武吉(報知新聞、憲政会)、松尾理也:橋本登美三郎(東京朝日、自民党)、河崎紀:関和友(新総房、憲政会)、山口仁:田川誠一(朝日新聞、新自由クラブ)、松永智子:米原昶(日本海新聞、日本共産党)、福間良明:西岡竹次郎(長崎民友、政友会)、片山慶隆:大石正巳(自由新聞、憲政党)、戸松幸一:古島一雄(新聞日本、政友会)である。 研究代表者および研究分担者とも「政治のメディア化」の考察を念頭に個別研究を続け、各自の問題設定に即して論文を発表している。特に、本研究課題に直結する成果としては、河崎吉紀「メディア議員の出世:関和知と『新総房』を例に」、同「国民党の若手代議士:関和知と閥族打破」、同「学校歴から政治力への転換:大隈重信政権下の副参政官・関和知を例に」、松尾理也「関西ジャーナリズムの系譜学―『大阪時事新報』の視点から」などが公刊されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって資料収集やインタビュー活動などが困難になったが、Zoomを活用してオンラインの研究会を繰り返した。また、本研究課題の成果物として、「近代日本メディア政治家列伝」(仮)全13巻の刊行が創元社によって2023年から始まることが決まった。研究代表者、研究分担者、研究協力者ともに、刊行計画にあわせて研究を加速化している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の成果物として、「近代日本メディア政治家列伝」(仮)全13巻の刊行が創元社によって2023年から始まることが決まった。研究代表者、研究分担者、研究協力者ともに、刊行計画にあわせて研究を加速化している。 引き続きコロナ禍によって資料収集やインタビュー活動などが困難な状況にあるが、Zoomを活用してオンラインの研究会を行う予定である。コロナ禍が落ち着いた段階で資料調査や研究合宿を実施する予定である。
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Research Products
(28 results)