2021 Fiscal Year Annual Research Report
がん細胞の血管擬態におけるマーカータンパク質の同定
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20J11197
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| Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川原 遼太 慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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| Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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| Keywords | 血管擬態 / ErbB4 / 細胞表面受容体 / MetAP2 / Tyrosinase |
| Outline of Annual Research Achievements |
がん細胞の血管擬態におけるマーカータンパク質を探索するため、3つの遺伝子に焦点を当て、それらが血管擬態形成を制御し得るか否かを調べた。 ErbB4は、がん遺伝子として有名なEGFRやHER2と同じファミリーに属する遺伝子である。しかし、ErbB4とがんの関係については明確でないのが現状である。そこで、ヒト乳がん細胞株を用いて解析を行った結果、ErbB4が血管擬態形成を抑制することが明らかになった。一方で、リガンド刺激や遺伝子変異によりErbB4を活性化させると、血管擬態形成を促進させることが示された。さらに、EGFR阻害剤として知られているアファチニブを細胞に処理することで、ErbB4を介した血管擬態形成が効果的に抑制できることを示した。これらの結果により、ErbB4は血管擬態を正負に調節することでがんの進行に関与することが明らかになった。 MetAP2は血管新生に寄与する遺伝子として知られているが、血管擬態における役割は分かっていない。そこで、阻害剤処理や遺伝子ノックアウトにより解析した結果、MetAP2の阻害によりヒトがん細胞の血管擬態が著しく抑制されることが明らかになった。 Tyrosinaseはメラニン産生において必要不可欠な酵素であるが、メラノーマにおける役割はほとんど分かっていない。そこで、メラノーマ細胞においてtyrosinase遺伝子を欠損させた結果、血管擬態形成が促進した。また、色素欠乏症で報告されたアミノ酸変異が、tyrosinaseの血管擬態制御能に影響を与えることを示した。 以上のように、がん細胞の種類によって血管擬態を制御する遺伝子が異なり、各々の遺伝子は血管擬態のマーカーとして有望である可能性が示された。また、これらの遺伝子は既に阻害剤も開発されているため、がんの治療標的としても有望である。
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| Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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