2023 Fiscal Year Research-status Report
日本におけるピアノの遠隔教育に関する基礎研究―メディア環境にともなう変容と実態―
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20K00252
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
長岡 功 岡山大学, 教育学域, 教授 (50217973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 浩基 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50322219)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ピアノ教育 / 安藤仁一郎 / 遠隔地 / ぴあののおけいこ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は以下3つのテーマに注力した。 「NHK教育テレビ番組『ピアノのおけいこ』にみるピアノの遠隔教育の検証」については,2023年11月26日(日)に岡山大学で開催された岡山県音楽教育学会で企画・協力を行った。具体的には,本研究で開拓したネットワークを通じて,東京藝術大学講師・深水悠子氏を招聘し「ピアノ教育の向上を目指して―NHK『ピアノのおけいこ』の講師が示した指導法とは―」と題してご講演いただいた。その前後には深水氏と情報交換を行ったほか,深水氏提供の展示資料を通して,参加者相互に意見交換を行った。 「ピアノの遠隔教育の効果と限界─対面及び遠隔地移動レッスン志向の現実」では,遠隔地移動レッスンを展開した安藤仁一郎のピアノ教育について成果公開を行った。2023年11月4日(土)に安藤が拠点のひとつとした長野県安曇野市で「地方をつなぐピアノ教育」と題した演奏とラウンドテーブルを開催した。研究分担者藤井の基調発表の後,研究代表者長岡の進行で,参加者によるピアノ教育に関する活発な議論が交わされた。また,当日の配付資料と報告書を兼ねて小冊子『地方をつなぐピアノ教育』(全42頁)を作成した。なお,この模様は11月5日付『信濃毎日新聞』の記事になったほか,11月2日付『市民タイムス』(松本市)では本研究の概要や趣旨が詳しく紹介された。 「ICTを用いたピアノの遠隔教育の現状」については,海外の先進的な事例として,2023年4月20日(木)に研究代表者長岡がフラドイツ・フライブルグ音楽大学を訪問し,同大学教授・クリストフ・シシュカ氏の下で,同氏が実践するディスクラヴィアを活用したリモートレッスンの事例や経緯等について情報収集を行った。また,学内で実施された同氏のレクチャーを受講, ディスクラヴィアをオフラインで活用する事例に関する資料収集も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染症の5類移行により,国内,海外での資料収集,調査の制限が緩和され,前年度までの遅れをかなり挽回することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の影響で,進捗の遅れている計画が若干残っているため,それらを完遂することと,最終年度として研究のまとめを行う予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)補助事業の期間延長申請を行い、受理されことによる。令和6年度は、引続き研究の遂行を行い、報告書の作成を行う、
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Remarks |
「小冊子『地方をつなぐピアノ教育』(全42頁)」の作成
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