2022 Fiscal Year Research-status Report
世界文学としての近代日本長編小説についての総合的研究
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20K00295
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Research Institution | Shirayuri University |
Principal Investigator |
井上 隆史 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10251381)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 世界文学 / ノーベル賞 / 大江健三郎 / 川端康成 / 三島由紀夫 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題(世界文学としての近代日本長編小説についての総合的研究)の三年目として、主に大江健三郎、川端康成、三島由紀夫、石牟礼道子を取り上げて研究を進め、その成果の一部をThe Dark Elements Of The Otherwise Bright Nobel Prize(American Comparative Literature Association,2022年6月18日、オンライン開催)、The Nobel Complex in Japan and China (Literature in the Nobel Era: Regimes of Value, 2022年8月24-26日,ドイツ文学資料館)、Comprendre et interpreter l’oeuvre de Mishima aujourd’hui(2022年12月7日, パリForum des images)、 Lighter and Darker Aspects of the Nobel Prize in Literature(2022年12月8日, パリ・シテ大学)などの国際シンポジウム、学会で発表し、内容の活字化を進めている。また、リール大学と白百合女子大学の共同セミナー(『仮面の告白』を読む)も二年目となり、その成果を活字化して発表した(「国文白百合」54号)。ほかに、Soggiorno a Venezia. D’Annunzio nella Recherche: un ineditoに序文(イタリア語)を寄せた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
国際学会等で発表する複数の機会を得て、海外の研究者との協力、連携も進み、順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果の活字化を進める一方で、さらに複数回の国際シンポジウム、学会で発表を予定している。そこでは大江、三島、石牟礼らに加え、大岡昇平、武田泰淳、野間宏等も扱う予定である。
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Causes of Carryover |
現段階で順調に研究が進行しているが、2024年度に国際学会等の支出が想定されるため、可能な範囲で次年度使用額を算出している。
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Research Products
(16 results)