2020 Fiscal Year Research-status Report
World War and National Identity
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20K00323
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
松本 和也 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (50467198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 将洋 西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (70454923)
山本 亮介 東洋大学, 文学部, 教授 (00339649)
若松 伸哉 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (40583802)
五味渕 典嗣 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10433707)
渋谷 豊 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (70386580)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地方 / 風土 / 移動演劇 / 文化外交 / 翻訳 / フランス / 文士徴用 / 高見順 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目にあたる今年度は、テーマに掲げた問題領域について先行研究の再検討を行いながら、メンバー各自の問題関心からリサーチを進めた。 研究チーム全体では、メンバーの一員である、若松伸哉が上梓した研究成果『わたしと世界を象ることば 昭和一〇年代の石川淳作品とその周辺 』(翰林書房、2019、単著)を検討対象とした討議・問題意識のすりあわせを行い、研究チームとしてのスタートラインを再確認した。また、あわせてコロナ禍という制限下での研究遂行の方策について可能性を探った。 研究メンバー個々または複数名では、以下の3つの柱から研究を進めた。 第1に、内地の動向に関しては、昭和10年代における〈地方〉や〈風土〉といった観点から資料調査・収集を進め、戦時下の地方と作家をめぐる問題や、文学者が関わった移動演劇について、考察を進めた。ほかに、この時期の問題を集約している「ヒューマニズム」や「近代の超克」といった、文学領域内外に関わる重要な論点についても、文献調査を行った。第2に、文化外交とでも称すべき領域においては、昭和10年代における日本文学の対外翻訳紹介や外国文学の受容、日本におけるフランスのイメージやフランス文学受容、『Japan Times Weekly & Trans-pacific』・『Contemporary Japan』の調査・考察などを進めた。第3に、アジア太平洋戦争期に外地を訪れた文学者については、高見順、火野葦平、尾崎士郎などを軸として、未公刊資料の調査・考察の他、現地をモチーフとした作品の内実とその受容などについて、多角的に分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染状況とその対策に即した移動の制限によって、国内外で予定していた調査が進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍ではあるが、こうした状況下における研究の進め方についての知見は積み重ねつつある。また、こうした状況下ではありながら、初年度においても、各自の興味関心から、調査・研究を進めることはできた。今後、政府および地方自治体の感染症対策をふまえながら、あらかじめ調査の準備や優先順位、あるいは居住地を異にするメンバー間での調査分担などの工夫をこらしつつ、可能かつ適切な調査の対象・方法について検討を進めながら、研究プロジェクト全体の目標に向けて、状況に臨機応変に対応しながら、調査・研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染状況に伴う移動の制限によって、計画した調査など、計画通りに研究が進められなかったため。次年度以降は、行政が示す対策に従いながら、コロナ禍において可能な調査の仕方によって、適宜調査を進めつつ、叶わない場合は、遠隔から可能な文献の購入・複写などの方法によって行う。
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Research Products
(7 results)