2020 Fiscal Year Research-status Report
コーパス分析による書き言葉的「硬・軟」度と話し言葉的「硬・軟」度の語への付与
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20K00655
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
柏野 和佳子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 准教授 (50311147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 直子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00199936)
佐渡島 紗織 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20350423)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 文体 / 書き言葉 / 話し言葉 / コーパス / 位相 / 学術的文章 / 文章作成 / 日本語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)話し言葉・書き言葉的な語2,141語の品詞付与情報(昨年度課題JSPS科研費17K02800にて人手付与したもの)の内容を分担者と精査した。 (2)『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』のレジスタ別、および、会話アノテーション結果別、『日本語日常会話コーパス』の頻度調査を開始した。 (3)2021年3月6日に開催された「専門日本語教育学シンポジウム」にて「コーパスによる語彙教育の精緻化」による講演を行い、成果の一部を発表した。 (4)対面での研究打合せを開催できなかった代わりに、オンライン打合せを2回開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各自が所属する機関にてコロナ禍対応業務が多くあったため、本課題に取り組むための十分な時間の確保が困難であった。対面での研究打合せの代わりにオンライン打合せを行ったが、全員参加での打合せが実施できなかったことも遅れの原因になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の収束が見込めないことを十分考慮のうえ、オンライン打合せをより活用することで後れを取り戻し、研究を進めていく予定でいる。 (1)コーパス・レポート・論文による文体差の計量的分析を進める。 (2)位相情報の付与とデータベースとしての整備を進める。具体的には、「書き言葉的」「話し言葉的」「硬い」「丁寧」「古い」「軟らかい」「くだけている」等の位相情報を付与し、学術的文書作成支援のための言語データベースとして整備していく。
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Causes of Carryover |
当初購入を予定していたノートPC3台のうち1台しか購入していないこと、予定していたソフト類の購入をしていないこと、予定していた出張や役務の発注が実施できなかったことなどによる。
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Research Products
(1 results)