2022 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員志望の大学生を対象とした英語指導力向上のための自己研修に関する研究
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20K00788
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
松永 舞 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (30351571)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校英語教育 / 自己研修 / 教職課程 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校英語教育において、教員を目指す教職課程の学生の英語力・指導力の向上を目指した研究である。具体的には、教職科目担当教員が授業内容に実践練習を取り入れるように工夫することと、学生が授業外に自己研修を行うことを通じて、授業内容の習得を補完できるかどうかを、学生を対象とした英語力・指導力調査等を通して検証した。研究3年目となる今年度は、前年度の実験実施(自己研修等)を受けて改善した内容を本実践として実施した。学生対象の英語力・指導力調査(実験前後2回実施)、復習小テスト等の分析結果から、自己研修(発音練習)に英語力・指導力を向上させる一定の効果があることが分かった。また、学生は自己研修を通して、今後さらに学習が必要な英語力・指導力に関するスキル(教室英語の習得やオーラルスキルの向上等)にも自ら気付くきっかけになったようである。一方で、前年度はオンラインでの実施、今年度は対面での実施となり、前年度をパイロットとして位置づけ今年度を本実践とすることには条件の差があり無理があったと思われる。よって、来年度(最終年度)は実験内容を再検討して実施する必要がある。また、検証結果に基づき、「外国語に関する専門的事項」科目の効果的なシラバスおよび自己研修内容を提案することで適切な英語力、指導力を持った小学校教員の養成につなげたい。また、このような実践、検証を経たシラバス・自己研修内容の提案が学生の英語力、指導力の向上につながり、最終的には現場の指導者の資質向上、そして児童の英語学習の質の向上に貢献すると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度はオンラインでの実践となり、今年度は対面での実践となったため、前年度をパイロットとして位置づけて今年度の実践にいかすことは条件の違いから困難な点もあった。よって今年度対面実施分をパイロットとして位置づけ来年度の対面実施にいかす方向を検討中であり、その場合は当初の予定より遅れていることとなる。また、コロナ禍の影響もあり、予定してた海外での発表も昨年度に引き続き見送ったことも遅れの原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の実験実施をパイロットと位置づけ、来年度(最終年度)は本実践として実験を実施する予定である。また、研究成果を海外の学会等で発表予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により2年連続で海外での学会発表を見送ったこと、また、出張用に購入予定であったパソコンやタブレットも次年度に購入を見送った事などが主な要因である。次年度は海外での学会発表やパソコン、タブレットの購入等も予定通り行うつもりである。
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