2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K00941
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
鈴木 哲雄 都留文科大学, 教養学部, 教授 (20374746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹生 衛 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60570471)
湯浅 治久 専修大学, 文学部, 教授 (70712701)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 香取文書 / 文化財保存 / 古文書調査 / デジタルデータ / 香取神宮 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度もコロナ禍の影響で、個人蔵の香取文書については調査が非常に難しいため、昨年度の調査の整理と香取神宮での補助的な調査を実施した。4月から6月にかけては、昨年度撮影済みの香取神宮所蔵「香取文書」の整理を行い、「本所古文書(巻子5巻)」・「旧社職源太祝家文書(巻子6巻・冊子2帖)」・「録司代家文書(冊子2帖)」・「要害家文書(仮綴3冊)」・「香取神宮古文書写(巻子4巻)」・「大宮司家文書(巻子1巻)」・「慶長十三年司召」・「宝徳二年司召」の順に写真データをならべ、デジタルデータとして、研究用と所蔵者の香取神宮保存用を作成した。また、研究用と香取神宮保存用にそれらを順にプリントアウトした。所蔵者の香取神宮保存用のデジタルデータとプリントアウトは、香取神宮に納入した。 また、7月と12月には香取神宮において、未確認であった「源太祝蔵古書類」等の調査を実施したが、中世文書は確認できなかった。香取市教育委員会の協力で、手取りでの写真撮影をした。12月以降、旧案主家に対して調査の依頼をし、1月末に訪問して調査について詳しく調整する予定であったが、コロナ禍のために延期せざるを得なかった。 なお、「佐原市香取 香取神宮新蔵文書整理記録」(佐原市教育委員会、平成15年10月)に載る「東山天皇口宣案(3通)」・「検納状」・「徳川光圀書状」および天正の検地帳類の写真の整理を行った。また、「天文二十四年司召」・「香取社退転神官等所役所々事」とある文書の写真上での整理を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
概要に触れたが、コロナ禍のために個人蔵の調査が出来ずにいる。旧案主家の場合は、調整を重ねることで、ご当主と連絡が取れ、正式な調査以来と日程の調整をすることになっていたが、1月からの新型コロナの流行で、延期せざるを得ず、今に至っている。 新型コロナの流行が収まらなければ、次年度で遅れをいっきに回復することは不可能だと考えられる。ともかくも、連絡がやっと取れた旧案主家文書の調査を最優先として、令和4年度の調査を進めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの流行が収まり次第、旧案主家文書の調査を実施し、さらに旧分飯司家文書、旧権検非違使家文書などの個人蔵の調査を進めていく。早めの調査を予定していた「旧大禰宜家文書」については、すでに国の重要文化財に指定されていることもあり、後に回す予定である。
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Causes of Carryover |
本年度もコロナ禍のために、個人蔵の調査が実施できず、また香取文書の調査に関わる出張調査などが実施できなかったために生じたものである。 次年度、新型コロナの流行が押さえられたら、次年度請求の助成金と合わせた積極的な調査を実行する予定である。
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Research Products
(15 results)