2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K00958
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Research Institution | Gunma Prefectural Women's University |
Principal Investigator |
簗瀬 大輔 群馬県立女子大学, 群馬学センター, 准教授 (90822924)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 古墳の履歴書 / 遺跡認識学 / 文化的景観 / 総合資料学 |
Outline of Annual Research Achievements |
14名の研究協力者を招集し、古墳の履歴書研究会を設置し、学際的研究体制を組んだ。研究協力者の専門領域は歴史学7名(古代1、中世4、近世1,近代1)、民俗学2名、歴史地理学1名、考古学4名である。この実施体制のもとで「古墳の履歴書プロジェクト」の活動名を掲げ、群馬県域の古墳の履歴(二次的利用、二次的あり方)に関する基礎調査(情報収集と記録化)に着手した。 基礎調査の対象は、①『群馬県古墳総覧』(2017年)登載の古墳(削平古墳を含む)、②群馬県内の塚・墳・墓などと伝承されるマウント状遺構(誤認古墳を含む)、③その他群馬県内の参考となる遺構である。調査方法は、特徴的な任意の古墳を選定して実査のうえ、古墳の履歴(二次的利用、二次的あり方)、すなわち、考古学的所見、古墳名、立地や景観、土地利用、伝承・史料などの観点から、「古墳の履歴調査票」に必要な情報及び所見を記入した。2020年度は18件の「履歴書」を作成した。予算・期間・人員的に制約があるため、調査対象はトピック的にならざるを得ないが、地域性と時代性の傾向を掴むことは可能であると考えている。 古墳の履歴書研究会では、2020年11月15日に群馬県立女子大学において第1回研究報告会を開催した。ここでは考古学と民俗学から2件の研究報告があった。1件は櫻井準也氏(尚美学園大学)から「考古学が語らなかったもうひとつの古墳文化 ―遺跡認識学への誘い―」として、もう1件は「佐藤喜久一郎氏(育英短期大学)から「古墳を畏怖する人びと ―群馬の古墳伝説―」であった。櫻井報告は認識考古学の経緯と意義に関する基盤的な内容であり、佐藤報告は「墳(つか)」をめぐる民俗学的な知見に関して問題提起であった。 基礎調査は2020年度、2021年度の2か年度にわたって実施する
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は上半期に研究体制を構築し、研究会を複数回実施する予定であったが、COVID-19の蔓延状況が悪化したため、体制の構築は下半期に延期された。研究会も11月と2月に計画したが、第2回研究会は断念せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は現体制での基礎調査を継続して実施する。また、基礎調査の成果報告と2022年度の重点調査へ向けての課題の洗い出し、共有を目的としたシンポジウムを実施する。感染症の影響を考慮しながらも、Withコロナの経験則も身につけてきたところであるから、オンライン開催等を念頭におきながら予定どおり実施できるものと見通している。
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Causes of Carryover |
当初は上半期に研究体制を構築し、研究会を複数回実施する予定であったが、COVID-19の蔓延状況が悪化したため、体制の構築は下半期に延期された。研究会も11月と2月に計画したが、第2回研究会は断念せざるを得なかった。 感染症の影響を考慮しながらも、Withコロナの経験則も身につけてきたところであるから、2021年度のおいては、2021年度の当初計画業務に、2020年度に積み残した業務を含めて実施できるものと見通している。
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