2023 Fiscal Year Annual Research Report
公的文書の管理・保存におけるアーキビストとジェネラリストの役割に関する比較研究
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20K01421
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 明男 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (60206787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 真城 大阪大学, アーカイブズ, 教授 (30346465)
安田 理恵 名古屋大学, アジアサテライトキャンパス学院(法), 特任講師 (60742418)
折登 美紀 福岡大学, 法学部, 教授 (80248286)
佐藤 英世 東北学院大学, 法学部, 教授 (90205899)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 公文書管理 / 公文書保存 / アーキビスト / ジェネラリスト / 専門職 / 認証アーキビスト |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年11月4日に、共同研究のまとめとして、大阪大学を送信元として、ウェビナーによるオンライン形式で国際研究集会「公文書管理制度の発展のための条件整備-専門職・アーキビストの役割に着目して-」を開催した。この催しは、公文書の適正な管理・保存の仕組みを発展させるためには、どのような条件が整備されなければならないか、そのための法制度は、どのような内容であるべきかについて、わが国と、わが国と密接な関係を持つアジアの国及びわが国の法制度に歴史的に重要な影響を与えてきたドイツの公文書の管理・保存の仕組みの現状との比較を行い、併せて、アーキビストが専門職としての役割を果たすための条件を検討することをその趣旨とした。集会では、研究代表者と研究分担者がそれぞれの研究課題について成果報告を行うこととし、比較研究の素材を提供してもらうために、台湾の国立中正大学法律学系の劉建宏教授とモンゴルの最高裁判所附属司法研修・研究・情報院のバトトルガ・ドゥルグーン研究センター長を招待して、それぞれ自国の状況について報告を行ってもらった。予定した具体的な報告テーマは、「わが国における公文書管理法制の現状と課題」(佐藤)、「アーキビスト認証制度と専門職問題・非正規職員問題」(菅)、「台湾における公文書管理法制の現状と課題」(劉)、「モンゴルにおける公文書管理法制の現状と課題」(バトトルガ)、「ドイツにおける連邦公文書館とアーキビスト養成」(折登)、「公文書管理における専門知」(安田)、「公文書の管理・保存と内部統制-専門職としてのアーキビストの役割-」(高橋)であった。これらの各報告は、阪大法学または所属大学の紀要等で公表を予定し、一部は阪大法学において公表済みである。そのほか、関連する研究成果を公表済みまたは公表予定である。
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