2022 Fiscal Year Annual Research Report
医師に対する起業教育プログラムと日本語版起業の自己効力感・意図尺度の開発
Project/Area Number |
20K01876
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井津井 康浩 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (20401341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 誠 北海道大学, 医学研究院, 教授 (10361718)
岡田 英理子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20376784)
山脇 正永 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30302855)
那波 伸敏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30617543)
加藤 浩晃 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (40809026)
田中 雄二郎 東京医科歯科大学, その他の部局等, 学長 (70236644)
藤原 武男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80510213)
高尾 義明 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (90330951)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 医師の起業 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、医療ベンチャー主導の技術革新により、医師によるベンチャー起業が注目されている。本研究の目的は、医師が起業する際の促進因子や阻害因子を明らかにし、データ及び理論に基づいた医師の起業教育プログラムを開発すること、起業の自己効力 感及び意図を測定する尺度を開発することである。2020年度は、in-depth interviewを医師起業家、行政官(厚生労働省、経済産業省)、本学カリキュラム開発を行う教員に対して行い、focus group discussionを本学医学部学生に対して2回実施した。インタビューは同意後に録音し逐語的な文字起こし後、主題分析(Thematic Analysis)を行った。主題分析に用いたコードは、CDCのSocial Ecological Modelをもとに、個人の知識、スキルに加え、周囲の友人や家族のサポート、所属するコミュニティーの因子(医局や専門科)、社会的因子(政策等)をコードとするdeductive coding法を用いて行った。これらの結果をもとに、医師が起業をする際の促進因子・阻害因子をまとめ報告した。 2021年度は、医師起業家、行政官、医学生等に質的調査を行うことにより医師が起業をする際の促進因子・阻害因子について調査した結果を論文として投稿し、Facilitators and barriers to physicians’ entrepreneurial ventures in major Japanese cities: A qualitative studyとして国際学術誌に掲載された。2022年度は起業の自己効力感を測定する尺度を日本語に翻訳し、バックトランスレーションを行なったものを英語版の作成者に確認していただきながら、日本語版を作成した。今後は医学部や経営学部の学生、大学院生等を対象に調査を進めていく予定である。
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