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2021 Fiscal Year Research-status Report

戦略的人的資源管理と自律的フォロワーシップ

Research Project

Project/Area Number 20K01900
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

松山 一紀  同志社大学, 社会学部, 教授 (80351691)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
KeywordsHRM戦略 / 人材育成 / 伝統的日本型HRM / 非正規雇用依存型HRM / 自営型・プロ型HRM / フォロワーシップ型HRM
Outline of Annual Research Achievements

2年目である本年度はHRMを操作化するための取り組みを行った。具体的には、WEB調査を実施することにした。100人以上を擁する民間企業の経営者191名に対して、人材マネジメント方針もしくは戦略について、自由方式で回答を求めた結果、75名の経営者が人材育成と回答した。約40%になる。それ以外では、27名の経営者が人材採用・配置を挙げた。また、評価制度の見直しなど、評価について取り上げたのは12名であった。そのほか、働き方改革が3名、風通しの良い環境が2名、離職率の低減が2名などであった。以上より、現代日本企業の経営者はHRM戦略として、人材育成を掲げていることが明らかとなった。
これらの結果を踏まえて、本年度は暫定的に次のようなHRM戦略の理念型を措定することにした。まず、先ほどの結果から、人材育成を重視するか否かをHRM分類の一つの軸とする。次に、HRM方針として個人を重視するのか否かをもう一つの軸として分類枠組みを構築することにした。人材育成重視はHRを固定するということでもあり、それゆえ、暗黙知が形成されやすいという特徴を有する。一方、人事材育成を重視しない企業はHRの変動を許容すると考え、すなわち必要な人材は都度労働市場より獲得するタイプとみなすことにした。これらを2軸としたマトリックスを構築することにより、次のような、4つのタイプのHRM戦略が措定される。
すなわち、人材育成重視で組織重視の企業は伝統的日本型HRM戦略を採用するだろう。次に、人材育成軽視で組織重視の企業は非正規雇用依存型HRM戦略を採用するだろう。次に、人材育成軽視で個人重視の企業は自営型・プロ型HRM戦略を採用するだろう。そして最後に、人材育成重視で個人重視の企業はフォロワーシップ型HRMを採用するだろう。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年の経営戦略の分類に引き続き、本年度はHRMの分類枠組みおよび理念型を抽出することができたため。

Strategy for Future Research Activity

3年目は計画通り、組織行動を操作化するための作業を実施する。今回はフォロワーシップ行動に着目するため、フォロワーシップ関連の専門書および文献をレビューすると同時に、これまで筆者が行ってきた研究を改めて振り返り、フォロワーシップ行動の理念型を2つか3つ抽出する。その後、戦略タイプ、HRMタイプ、フォロワーシップ行動それぞれを測定するための質問項目を考案し、尺度を開発する。

Causes of Carryover

コロナの影響で、出張できなかったのが主な理由である。次年度に繰り越される経費については、計画内容に関連する調査を複数回実施するつもりである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] フォロワーシップ教育の研究動向と事例紹介2022

    • Author(s)
      松山一紀・長谷俊平
    • Journal Title

      評論・社会科学

      Volume: 141 Pages: 97ー114

    • DOI

      10.14988/00028947

    • Open Access
  • [Journal Article] フォロワーシップ行動と心理的安全性2022

    • Author(s)
      松山一紀・森 勇貴
    • Journal Title

      評論・社会科学

      Volume: 141 Pages: 31ー48

    • Open Access

URL: 

Published: 2022-12-28  

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