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2022 Fiscal Year Research-status Report

起立性調節障害の児童生徒における居場所の有用性と自己肯定感の向上に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K02314
Research InstitutionOsaka University of Human Sciences

Principal Investigator

萩原 昭広  大阪人間科学大学, 人間科学部, 助教 (70845750)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords居場所支援 / 起立性調節障害 / 自己肯定感 / 学生ボランティア / 交流
Outline of Annual Research Achievements

これまでの実践をベースに、月2回の居場所支援の開催を新型コロナウイルス感染防止対策を引き続き講じながら行った。本居場所への参加者は、体調が軽快したことによりアルバイトなどの課外活動を始める者、大学へ進学する者が増えた。そのことにより各回の参加率が低下し、参加希望者が0名となる日もあったが、少ないながらも都合をつけて継続的に参加する参加者にとっては、顔なじみの人と定期的にリアルな交流ができる場として本居場所が認識されていた。
運営面においては、年度替わりの学生ボランティア間での引き継ぎがうまく機能せず、居場所支援活動自体のマンネリ化を引き起こしてしまった。参加者同士の交流や参加者とボランティアとの交流、カードゲームを介した活動は継続実施しており、緩やかな他者との交流という本活動のコンセプトは維持できている。参加人数により予定していた活動ができない場合は、内容を柔軟に変更し、参加者と学生ボランティア間での近況を話し合うなど、ナナメの関係を意識した取り組みが展開された。
今年度もコロナウイルス感染状況による活動制限により思うようにいかなかった部分はあったものの、参加者へ事前に希望アンケートを取り、意見を聴取した結果、室内で主に実施している通常の活動に加えて、参加者の希望に沿った活動(カラオケや買い物)を実現させることができた。
今年度はコロナウイルス感染拡大前に実施したイベント的な活動について、研究者自身のフィールドノートや活動後のアンケートの分析を行い、学会報告を行った。学会員から貴重な意見や質問をいただき、今後の研究の方向性についての示唆を得ることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

感染防止対策や大学からの課外活動に対する指針を順守する必要があり、飲食を伴う活動や密を避ける必要があったため、学生ボランティアや参加者が希望する活動の実施を制限、延期せざるを得なかった。
活動のマンネリ化や参加率の低下もあり、参加者間で個々の意識の高まりを生み出すことや自己肯定感の向上や有用感を味わわせるまでには至っていない。

Strategy for Future Research Activity

これまでの実践を当事者からの視点で評価することを目的として、参加者へのインタビューを実施する。その語りの分析を行うことで、参加者(=当事者)から見た本居場所支援実施の意義や居場所の存在価値を明らかにしていきたい。
あわせて、参加者の保護者に対する質問紙調査やインタビューを実施し、我が子が居場所へ参加することによって得られた体調面や生活面での変容、保護者の心境、我が子の将来についてなどの分析を進めていきたい。
その後、得られたデータをもとに分析結果をまとめる形で、学会発表や論文執筆へとつなげていきたい。

Causes of Carryover

コロナウイルスによる活動制限のため、会を継続運営するために必要な予算(会場使用料・会場までの交通費(学生・研究者)の執行が昨年に引き続きできなかった。コロナウイルスの状況が落ち着いてきていることから、会の実施を維持していくとともに、時期に即したイベントの企画・実施を参加者と協働しながら進めていきたい。
また、もともと本居場所支援の運営に携わっていた学生が別に立ち上げた団体とも協働し、新たな居場所支援の活動拠点を新たに設けたい。その際に必要な会場使用料・会場交通費(学生・研究者)を予算として計上したい。
今年度は当事者や保護者へのインタビューを実施し、語りの分析を進めることを想定している。インタビューに協力していただいた方への謝金として予算執行したい。
全国の起立性調節障害に関わる支援者へのアンケート調査を実施するための郵送費を新たに予算として計上するとともに、学会発表参加の交通費を予算として執行する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 学生ボランティアとの協働によるイベントの企画・開催が起立性調節障害の児童生徒にどのような変容をもたらしたのか2022

    • Author(s)
      萩原 昭広
    • Organizer
      日本福祉教育・ボランティア学習学会 第28回こうべ大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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