2021 Fiscal Year Research-status Report
持続可能なコミュニティづくりを支える食育プログラムの国際比較研究
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20K02598
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
大倉 健太郎 武庫川女子大学, 学校教育センター, 教授 (10266257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇本 景子 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (00806820)
湯藤 定宗 玉川大学, 教育学部, 教授 (20325137)
諏訪 英広 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80300440)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食育 / ドルボム / 地域コミュニティ / ソーシャル・キャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も、国内外でのフィールドワークを予定していたが、コロナ禍によって実施できなかった。「会食」や「共食」が休止となったことも、調査を困難にした。このような状況下において、以下の活動を実施することができた。 1つめは、西脇市立日野小学校と県立西脇高校による食育のコラボの実際を訪問調査できたこと。2つめは、権ヒョンジュ先生(和洋女子大学)を交えた「韓国の子ども、子育て支援事情」についての研究会の実施。3つめに、鳴尾地区を対象とした「地域コミュニティに対する意識と食生活状況の関係」のアンケート調査である。 日野小学校と西脇高校の食育コラボは、地元の特産である金ゴマを用いて、地元の小学生と高校生が一緒に調理と食事を行う活動であった。校長や行政の連携、家庭科教員の協力、担任の支援など、様々な関係者の関わりを垣間見ることができた。引き続き、西脇市での試みを注視する予定である。 「韓国の子ども、子育て支援事情」では、韓国の子どもに対する生活支援の状況を確認した。学習支援は「ケア」を含む生活支援によって行われていることや、異世代間の交流の場を設けることで支援するなど、重層的な形で実施されていることが確認できた。 鳴尾地区を対象とした調査は、地元のコープの力を借りて、地域コミュニティーに対する意識(ソーシャルキャピタル、地域の満足度等)と食生活状況、意識、態度との関連を明らかにしようとしている。現在、データを精査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定された国内外での現地調査が十分にできていない。食を活用したプログラムが中止されていることや、海外渡航ができないことが「遅れ」の原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
国内外のフィールドワークの実施、特に韓国と米国の訪問調査の可能性を模索する。また、国内において、社会関係資本と「学力」調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
主に、国内外での訪問調査が実施できなかったことによる。
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Research Products
(5 results)