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2023 Fiscal Year Research-status Report

Development of a modified communication tool for hospitalized children : acceptability and effectiveness testing of trial version.

Research Project

Project/Area Number 20K02708
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

谷口 明子  東洋大学, 文学部, 教授 (80409391)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords病弱教育 / コミュニケーション / 説明 / WEB教材開発 / 有効性評価
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、病弱児対象の「コミュニケーション力育成ツール(試作版)」の有効性・適切性の評価と、その評価に基づく改訂版の開発である。2023年度は、2022年度に引き続き、2021年度に開発したWEB教材の有効性・適切性に関する病弱教育担当教師による評価データの分析を中心に、下記の研究活動を行った。
第一に、社会心理学・教育心理学・異文化間教育他幅広い領域における説明に関する理論や、説明力育成実践、コミュニケーション全般、援助要請理論に関する文献検討を行った。結果として、病弱児固有の説明ニーズとして、病院等病に親和的なコミュニティと健康であることが前提で動く一般社会コミュニティの間の境界を円滑に越える説明という考え方を得ることができ、病弱児の退院後の適応を考える上での「越境」概念の応用可能性が示唆された。
第二に、特別支援学校病弱教育部門の現場教師たちの校内研究支援を行うことで、病弱教育現場における現在の課題とバーチャルリアリティ空間を異なる病院入院中の子どもたちのかかわりの場として提供する等、ICTを活用した新たな教育実践に関する情報を得ることができた。
第三に、2021年度に開発した病弱児対象のコミュニケーション力育成をねらいとするWEB教材「カード☆DE☆チャット」の有効性・適切性評価データの分析を継続した。分析は途中ではあるが、パラメータの追加修正・文言の修正・削除すべきトピック等改善点についてまとめを進めた。
以上の研究成果は2024年年度中に発表し、WEB版の修正および紙バージョンの印刷を行い、病弱教育現場への研究成果のフィードバックを行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2021年度にWEBゲーム化した「病弱児対象のコミュニケーション力育成ツール」の有効性・適切性評価データ分析の進展はあったものの、2020年度~2021年度のパンデミックによる研究の遅れと学内業務増大が後を引き、研究成果のまとめと発表には至らず、研究期間をさらに1年延長することとした。

Strategy for Future Research Activity

2023年度に明らかにすることができたWEBゲーム教材の改善点に基づき、プログラムの修正を行い、一般にアクセス可能なWEBページを公開するとともに、紙バージョンの印刷を行い、全国の特別支援学校(病弱)に送付する。また、国内外の学会において研究成果の発表を行う予定である。

Causes of Carryover

世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続き、国内学会がオンライン開催となったことにより出張旅費の執行が当初予定より少なかったこと、プログラム修正と紙ベース教材印刷まで至らなかったことを主な理由として、次年度使用額が発生した。
2023年度は前年度までの研究成果に基づいたWEBツールの修正と紙の教材印刷費に研究費を充当する予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023 Other

All Presentation (4 results) (of which Invited: 3 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 通常の学級における復学支援2023

    • Author(s)
      谷口明子
    • Organizer
      日本教育心理学会学会企画シンポジウム3
  • [Presentation] サイエンスコミュニケーションの教育効果2023

    • Author(s)
      谷口明子
    • Organizer
      東洋大学重点研究推進プログラム「バイオミメティクス活用による高機能かつ持続可能なものづくり」シンポジウム
    • Invited
  • [Presentation] 病弱教育における支える支援と育てる支援ー復学と社会的自立を見据えて-2023

    • Author(s)
      谷口明子
    • Organizer
      第60回関東甲信越地区病弱虚弱教育研究連盟研究協議会
    • Invited
  • [Presentation] 教育現場における病弱児の理解と支援2023

    • Author(s)
      谷口明子
    • Organizer
      小児慢性特定疾病児童等自立支援事業講演会
    • Invited
  • [Remarks] 谷口 明子 (文学部教育学科) | 東洋大学 研究者情報データベース

    • URL

      https://ris.toyo.ac.jp/profile/ja.fc3f8543919c900c1b507f949c6d4f06.html

URL: 

Published: 2024-12-25  

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