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2023 Fiscal Year Research-status Report

Study for designing inclusive teacher-training program for foreign students in Japan

Research Project

Project/Area Number 20K02877
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

石田 喜美  横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00612996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 半沢 千絵美  横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 准教授 (10734139)
松井 かおり  朝日大学, 保健医療学部, 教授 (70421237)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywordsインタビュー / 実践研究 / デジタル・ストーリー・テリング / カードゲーム型教材 / 「クロスロード」 / ジレンマ
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、当初の研究計画では研究期間最終年度(4年目)となる期間であった。当初の予定では2022年度までに行った研究成果のまとめを行いそれを、学会発表。論文等で発表するとともに、アウトリーチ用の制作物の制作・配布を通じて、研究成果の発信を行う予定であったが、研究期間1~2年目にかけて新型コロナウイルス感染拡大の影響により、実践研究やヒアリング調査等、一部の調査を予定通り進めていくことが困難であった。
そこで2023年度は2022年度に引き続きこれまで進められてこなかった実践研究やインタビュー調査を進行するとともに、当初予定していた研究発表および論文発表、アウトリーチ用制作物の準備に着手した。
具体的には、(1)岐阜・瑞穂市エリアにおいて、外国につながる子どもたちの教育・支援に関わる学習支援ボランティアや、学校教員、学校長、保護者などへのインタビュー調査を進め、「クロスロード:外国につながる児童支援員編(仮)」の完成に向けて、設問作成のための基盤となるインタビュー・データの収集を行うとともに、2023年度2月にはこれらのヒアリング・データに基づき、エピソードやジレンマを整理し、それらを「クロスロード」として教材化に向けて精選する作業を行った。また(2)神奈川・横浜市エリアにおいては、2022年度に引き続き、公立中学校内にて外国につながる子どもたちのデジタル・ストーリーテリングプロジェクトを実践し、実践に関わる公立中学校教員へのインタビュー調査を実施した。
また前年度までに行った実践研究の内容をまとめ、異文化間教育学会、言語文化教育研究学会にてポスター発表を行うとともに、これまで学会発表した内容にもとづき日本認知科学会『認知科学』への論文投稿を行った。投稿論文については採択が決定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究期間1~2年目に実施できなかった分の調査を3年目以降に実施しているため、アウトリーチ用制作物を制作するためのデータ収集・整理および制作のための準備に時間がかかっているため。

Strategy for Future Research Activity

当初の研究計画において、2023年度に行うべきと計画されていた内容のうち、(1)研究発表(学会大会や論文投稿)については、昨年度中に当初の目標となる成果を達成することができたと考えている。さらにいえば、初年度より理論的研究による成果も含め、学会大会での発表を重ねてきたこともあり、昨年度中に日本認知科学会『認知科学』に論文を投稿し採択の結果を得ることもできている。
そこで本年度は、昨年度中に準備段階まで進めてきた、アウトリーチ用制作物の作成、およびそれを用いた試行的な実践研究の実施のみに注力する予定である。具体的には、以下の2点を実施する。
(1)岐阜・瑞穂市エリアにおいて収集されてきたデータに基づいて作成された、エピソードやジレンマをもとに、「クロスロード:外国につながる子ども支援員編」を教材として完成させる。また、岐阜県・可児市エリアにてこれを用いた研修・ワークショップ等を実施するとともに、他の複数のエリアにおいて、同教材を用いた研修・ワークショップを実施し、開発された教材がどのような対話や議論の場を生み出すかについて明らかにするための実践研究を行う。
(2)神奈川・横浜市エリアにおけるデジタル・ストーリーテリングプロジェクトの実践に関しては、これまでの実践の経験をもとに、他機関でもプロジェクトが実施できるよう手順をまとめた広報・説明用資料(リーフレット等)を作成し、それをもとにアウトリーチ活動を行う。

Causes of Carryover

当初の研究計画において、2023年度に行うべきと計画されていた内容のうち、アウトリーチ用制作物を制作することができなかったため、その制作委託費や印刷費などの費用がそのまま残額として生じてしまった。
そこで本年度は、昨年度中に準備段階まで進めてきた、アウトリーチ用制作物の制作と、それを用いた試行的な実践研究の実施のみに注力し、アウトリーチ用制作物の印刷・配布までを行う予定である。
またこれを用いて、複数のローカリティにおいて研修・ワークショップ等の実践研究を行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 異文化コミュニケーションにおける「やさしさ」とは何か:インタビュー場面における「やさしい日本語」をめぐる価値の葛藤2024

    • Author(s)
      石田喜美, 半沢千絵美
    • Journal Title

      認知科学

      Volume: 31(3) Pages: -

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 当事者の経験の省察を促す共同的会話 :「クロスロード:外国につながる子ども達の支援員編(仮)」制作・プレイ過程と類似ゲームのプレイ過程の比較から2024

    • Author(s)
      松井かおり, 半沢千絵美, 石田喜美
    • Organizer
      言語文化教育研究学会第10回年次大会
  • [Presentation] 異文化間協働を活性化するタスクとは:デジタル・ストーリーテリング活動の事例から2023

    • Author(s)
      寺尾綾, 半沢千絵美
    • Organizer
      異文化間教育学会第44回大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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