2023 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害児における教科学習による交流及び共同学習の実践プログラム開発
Project/Area Number |
20K03019
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
霜田 浩信 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (80364735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 素子 群馬大学, 教育学部, 准教授 (60452918)
坂西 秀昭 群馬大学, 大学院教育学研究科, 教授 (40883715)
内田 誠 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (70883619)
河内 昭浩 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10625172)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 交流及び共同学習 / 知的障害 / 教科学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
知的障害のある児童と障害のない児童において教科学習を通した交流及び共同学習を実践するプログラムの検討 これまでに、交流及び共同学習の実践した教師10人に対して、授業づくりという視点からインタビュー調査を実施した。そのなかで、(1)小学校教師と特別支援学校教師が、授業づくりにおいて、相手校の教師と協働したことは何か、(2)協働の具体的な内容と方法について検討を行った。(1)授業づくりにおいては、両校の教師が次の点において認識をすりあわせることが重要であることが分かった。①児童に関すること:児童の実態と学習のねらいの共有である。特に特別支援学校の児童については、単に学力という面だけでなく特性や配慮すべき事項をすり合わせておかないと、確実に学びを積み重ねるための支援、活動を円滑に行うための合理的配慮につながらないと考えられる。②授業に関すること:授業のねらいを共有しながらも、その授業のねらいに基づく児童一人一人の学習のねらいを共有することが挙げられた。学習活動ありきではなく、あくまで児童ありきで実践を組み立てることが重要である。③教科の学び:教科指導で目指す理念のすり合わせ自体が、教師の知見を広げて教師自身の学びにつながることが挙げられた。また、(2)協働の具体的な内容と方法としては、次が挙げられた。①対面での打合せ:最も主流な方法であるが、現在では、オンラインでの打合せも選択肢として挙げられる。②模擬授業:上記の対面での打合せの1つにも含まれるが、模擬授業を実践することは、授業の際の教師の動線を見直したり、支援の方法を改良したりといったことに有効に機能するのではないかと推察する。③授業参観:交流及び共同学習とは直接関係がない、別の授業をお互いに見合うことで、児童の実態をより深く知ろうとしたり、各校の教師が持っているノウハウを共有したりすることが可能となる。
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Research Products
(3 results)