2020 Fiscal Year Research-status Report
知的技能の問題作成と類題作成を支援するシステムの設計・開発
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20K03096
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平岡 斉士 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (80456772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 敏博 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (20284739)
鈴木 克明 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (90206467)
長岡 千香子 熊本大学, 教授システム学研究センター, 特定事業研究員 (90749839)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的技能 / テスト作成 / 自動採点 / LMS / 類題作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
eラーニングなどの自動採点を前提としたテストは知識の確認をするものがほとんどである。一方、実際の教育場面では、知識を応用するスキルの修得が求められている。しかし、知識を応用するスキルを評価するためのテストには複数の制約があり、教育設計の知識やスキルに乏しい教員が作成することは容易ではない。そこで本研究では、知識の応用スキルのテストを作成するための支援ツールと類題作成システムの設計・開発・評価を行う。 知的技能の特性を踏まえたテスト作成方法を整理・体系化し、教育設計の専門家でなくても使える問題作成支援ツールを開発する。あわせて自動採点テストを作成するための諸問題(手動採点用問題からの適切な代替、誤答選択肢の質、類題の確保など)を解決する方法を確立し、問題作成支援ツールと連動させたシステムを設計・開発・評価する。 2020年度は、知的技能のテスト作成プロセスの分析:知的技能の特性(弁別・概念・ルール・問題解決)ごとに複数のテスト(手動採点)を作成した。そのプロセスのどの段階で、どのような情報に対して、どのような処理を行うのかを整理した。 自動採点テストへの変換プロセスの分析:手動採点テストを自動採点テストへ変換する過程の特徴、変換過程で必要となる情報、出題形式の候補、誤答選択肢の作成、元のテスト形式との学習目標達成チェックの妥当性の差異などについて整理した。 以上を踏まえ、新規オンラインプログラムにおける知的技能の自動採点テスト作成において、システマチックに問題作成をする仕組みのプロトタイプを作成し、実践した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、「研究実績の概要」に記述した分に加え、「知的技能の特徴ごとのテスト(手動採点・自動採点)作成プロセスを整理する。それを踏まえて、知的技能テスト作成支援ツールを設計し、形成的評価と改善を行う」予定だったが、そこまでは至っていない。しかしその前段階までは進んでいると言えるため、この評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
類題作成支援プロセスの設計の一部として、以下を行う。
・出題形式と類題の種類の整理:知的技能の特徴ごとの出題形式を整理し、対応する類題のパターンを整理する。 ・既存の問題をベースにした類題作成手順の確立:知的技能テスト作成支援ツールを用いて作成した問題をベースにした類題案を提示するために、必要となる情報や類題作成の過程を整理し、その手順を確立する。
前年度に引き続き、新型コロナウィルス対応に関わる業務が増えると考えられるため、当初計画の2020年度と2021年度の途中までを実施することを想定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染対策として、各種学会がオンライン開催になったり、情報収集のための出張を諦めたりしたため、旅費を使うことがなかった。また、新型コロナウィルス対応で学内業務が増え、研究に割く時間が減ってしまったことが要因である。 一方で、類題作成のためには当初予定になかったAIの導入なども検討する必要が生じるため、2021年度においては、AI活用のための情報収集ならびに設計・開発に使用することを想定している。
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