2020 Fiscal Year Research-status Report
Pattern analysis of physiological stress response using machine learning and construction of clinical model of stress response.
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20K03462
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
神原 憲治 香川大学, 医学部, 教授 (90440990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 砂織 公益財団法人京都高度技術研究所, 研究開発本部, 主任研究員 (30373509)
小西 奈美 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (30535810)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ストレス反応 / ストレス関連疾患 / モデル / 機械学習 / 多変量解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ストレスによる心身の反応について、ストレス前-中-後にわたる変化のパターンが個々の臨床像にどのように関係するかを明らかにすることを目的としている。研究計画に基づき、今年度はストレス関連疾患及び健常対照群におけるストレス評価のデータについて、解析のためのデータベースの整備と、一部のストレス反応の解析を行うこととした。
今年度はストレス反応のデータの中で、心拍変動の生理的ストレス反応-回復と心理・臨床情報の多変量データから、臨床的に意味のあるパターンの抽出を行った。その結果、ストレス関連疾患群においては、健常人で見られるストレス反応が低下し、適応的な反応がみられない特徴が見いだされた。すなわち、心拍変動の絶対値の低下とストレス反応及び回復プロセスの消失を特徴とする反応パターンが、臨床的に意義のあるパターンとして抽出された。 また、この心拍変動がQOL(Quality of Life)とどのように関係しているかについても解析を行い、ストレス関連疾患においては、心拍変動の中でも迷走神経機能を反映する指標がQOLに特異的に関連していることを見出した。
この2つの知見について、現在論文作成を行っている。今後は、心拍変動以外の生理指標について、心理・臨床情報との関連等について検討し、臨床的に意味のあるストレス反応パターンの抽出を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルス感染拡大により、追加データの測定が困難になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に沿って推進する予定である。データベースの整備が整い次第、計画書に記載の非線形解析について、研究分担者と連携して進めていく方針である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染拡大による新規のデータ測定困難のため、今年度は既存データの解析を行い、次年度以降測定を再開した際に謝金等を使用する計画とした。
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Research Products
(2 results)