2023 Fiscal Year Research-status Report
近世ヴェネツィア共和国による帰属都市への建築的介入
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20K04895
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
青木 香代子 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (00597065)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ヴェネト / 都市形成史 / 広場 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画では、令和5年度はヴェローナのピッアッツァ・デイ・シニョーリ、ロッジア・デル・コンシリオ、パラッツォ・デル・コムーネを主な対象に、ヴェネツィア国立古文書館やマルチャーナ図書館における資料調査と現地調査からヴェローナで行われた都市改造の実態を明らかにするとともに、そこに関わるヴェネツィア政府の計画意図の有無、またその内容を整理・分析する予定であった。しかしながら、本研究課題は初年度、次年度(2021-2022年度)がコロナ禍にあり現地調査が困難だったことが要因となり、研究が遅れている状況である。したがって、当該年度は、調査地をヴェローナからパドヴァに変更し、ピアッツァ・デイ・シニョーリとその周辺の主な建築と都市の形成史を整理した。更に、ヴィチェンツァについても、昨年に引き続き、すでに収集済みの資料の翻訳や分析を継続した上で、2024年3月には現地調査を実施した。その結果、当初の研究対象だったパドヴァ、ヴィチェンツァ、ヴェローナに加えて、今後、トレヴィーゾの都市形成史についても調査・研究する必要性を見出し、急遽、現地において、トレヴィーゾに関する基本文献と既往の研究の収集をおこなった。なお、2023年7月7日にイタリア文化会館において行われたシンポジウム「イタリア都市史研究への挑戦-その軌跡と展望」において、「近世ヴェネツィアにおける社会的変革と都市空間」として、本研究の位置づけと意義等について口頭発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究や初年度および次年度(2021-2022年度)がコロナ禍にあり、渡航を伴う現地調査が困難だったことが主たる要因となり、研究がやや遅れている状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2024年度は昨年度までに実施できなかった現地での調査を実施する。また、現地調査を効率良く進めるために、日本国内でも現地の図書館等のオンラインサービス等を活用しながら、資料収集・翻訳・分析をもとにした基礎調査を綿密におこなっていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度までの3年間に渡航・現地調査を実施できなかったことによって繰越金があり、それを2024年度内において使用できなかったために2025年度使用額が生じている。これは今年度実施予定の現地調査と、研究最終報告書の作成や印刷等に使用する予定である。
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