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2022 Fiscal Year Research-status Report

Elucidating molecular pathogenesis of canine prostate cancer focused on micro RNA

Research Project

Project/Area Number 20K06439
Research InstitutionNippon Veterinary and Life Science University

Principal Investigator

小林 正典  日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (80600428)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords犬 / 前立腺癌 / microRNA
Outline of Annual Research Achievements

Micro RNA (miRNA) は癌抑制遺伝子または癌遺伝子の発現を制御することで、ヒトの様々な癌腫の発生や進展に関わることが知られている。以前、我々は19種類のmiRNAが犬の前立腺癌組織において発現変化を示すことを報告したが、それらの役割については不明であった。前年度、以前に我々が樹立に成功した2種の犬前立腺癌細胞株CHP-1およびCHP-2を用いて、前立腺癌組織中において有意に発現の増加が見られた4種のmiRNA (miR-18a、95、221および330) を対象として、miRNA阻害剤を化学的手法によるトランスフェクションを行い、細胞増殖能に変化を及ぼすか検討を行ったが、細胞間で増殖抑制効果に差異が認められていた。細胞増殖に関わるキーmiRNAかどうかを明らかにするには、より多くの他の犬前立腺癌細胞株での検討が必要であると考えられた。
当該年度では、新たに2種の犬前立腺癌細胞株CHP-3およびCHP-4を用いて、上記の4種のmiRNAが細胞増殖に及ぼす影響について検討を実施した。CHP-3およびCHP-4では、miR-221、miR-18a-5p、およびmiR-95-3p inhibitorの細胞増殖抑制効果は弱く、72時間培養後、control inhibitorをトランスフェクトしたものと比較して、15%未満の細胞増殖抑制効果にとどまった。その一方で、miR-330 inhibitorではCHP-3およびCHP-4において、Control inhibitor比で20%以上の有意な (p<0.001またはp<0.01) 細胞増殖抑制効果が観察された。CHP-1およびCHP-2でも同様の所見が得られており、犬前立腺癌においてmiR-330は細胞増殖に関わるキーmiRNAである可能性が推察された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

犬前立腺癌細胞株のトランスフェクション効率は総じて悪く、トランスフェクション試薬や詳細な条件検討が必要であり、時間を要した。また、miRNAの阻害効果に細胞間差があり、樹立した複数の犬前立腺癌細胞株を追加して試験する必要があったため、全体的に研究課題の進捗状況が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

当該年度に細胞増殖抑制試験を実施した犬前立腺癌細胞株CHP-3およびCHP-4において、前年度に実施したCHP-1およびCHP-2と同様に、miR-330 inhibitorのトランスフェクションにより有意な細胞増殖抑制効果が観察されたため、次年度は、miR-330を中心として細胞増殖の分子メカニズムを解明し、さらに細胞遊走・浸潤への影響を明らかにする予定である。

Causes of Carryover

トランスフェクション効率の悪い犬前立腺癌細胞株を用いて研究を進める必要があったため、全体的に研究遂行が遅れているため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、miRNAが標的遺伝子に与える影響について分子レベルでの解析を実施するために使用する予定である。

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Published: 2023-12-25  

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