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2020 Fiscal Year Research-status Report

亜硫酸由来ラジカルを基軸とした潰瘍性大腸炎治療戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 20K06994
Research InstitutionDaiichi University, College of Pharmaceutical Sciences

Principal Investigator

安川 圭司  第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (80372738)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords亜硫酸由来ラジカル / 潰瘍性大腸炎 / ニトロキシルラジカル
Outline of Annual Research Achievements

これまでに、ヒト潰瘍性大腸炎の実験動物モデルとして汎用されているデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)により誘発した大腸炎マウスにおいて発症時に亜硫酸由来ラジカルが大腸で産生することを明らかにしてきた。しかし、亜硫酸ラジカルがどの細胞でどのように産生し、どの亜硫酸由来ラジカルがどの分子にどのような酸化損傷等の影響を与えることで炎症を誘発するのか、未だ明らかではない。また、以前DSS大腸炎マウスのオーバーハウザーMRI(OMRI)・スピンプローブ法によるレドックス解析に用いたニトロキシルプローブの常磁性が亜硫酸由来ラジカルにより消失することを示す予備検討結果が得られた。よって、本研究課題では、① 亜硫酸由来ラジカルの産生機序(産生細胞や産生に関与する酵素)、② 亜硫酸由来ラジカルの大腸上皮細胞への酸化損傷と炎症誘発機構、③ 亜硫酸由来ラジカル産生画像化技術の確立と候補薬の治療効果評価への応用可能性の3点を明らかにすることを目的とした。
本年度は、当初の計画を変更し、先に上記③の一部を実施した。OMRIを用いた亜硫酸由来ラジカル画像化の基礎検討に向けて、OMRIのレドックス感受性プローブとして汎用されているニトロキシルラジカルと亜硫酸由来ラジカルとの反応性について検討を行った。通常大気下、擬一次反応条件下で亜硫酸ラジカル発生系試薬濃度を種々変えてニトロキシルラジカルと反応させてESR信号減少を追跡した。その結果、その信号減少速度と亜硫酸ラジカル産生速度(DMPO/亜硫酸ラジカル付加体の産生速度)との間に良好な相関が認められることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は、当初、亜硫酸由来ラジカルの産生機序(産生細胞や産生に関与する酵素)について検討する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実験試薬の手配等に遅延が生じた。そこで、令和4年度に実施予定であった項目の一部を先に実施することで対応した。

Strategy for Future Research Activity

昨年度の状況を踏まえ、当初の研究計画に拘らず、効率的かつ集中的に研究を推進していく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本年度の研究計画変更を余儀なくされたため、次年度に使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] DSS誘発大腸炎の発症・進展における亜硫酸ラジカルの関与2021

    • Author(s)
      安川圭司、小櫻英翔、佐藤泰樹、松尾幸汰、岩﨑将紘、小山 進
    • Organizer
      日本薬学会第141年会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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