2020 Fiscal Year Research-status Report
遠隔支援システムを用いた社会的ジェットラグに対する睡眠行動療法プログラムの開発
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20K07967
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
降籏 隆二 京都大学, 環境安全保健機構, 准教授 (40727830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石見 拓 京都大学, 環境安全保健機構, 教授 (60437291)
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
島本 大也 京都大学, 環境安全保健機構, 特定助教 (10828411)
斎藤 かおり 日本大学, 医学部, 助手 (60838902)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 睡眠障害 / 社会的ジェットラグ / 大学生 / 遠隔支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、社会的ジェットラグを有する学生に対する睡眠改善のための介入プログラムを作成し、被験者にオンラインで提供できる体制を準備した。 遠隔支援システムを用いた睡眠行動療法を実施するために、欧米で行われた先行研究を参考に、2週間の介入プログラムを作成した。この介入プログラムは睡眠延長法、睡眠日誌、睡眠衛生指導などにより構成されている。睡眠衛生指導や睡眠に関する知識の習得については、被験者が親しみやすく、面白みを感じて取り組めるものにするために、コラムやクイズを提供することとした。 オンラインで介入プルグラムで提供するために、専用のWEBサイトや、コンテンツを配信する電子メールを準備した。社会的ジェットラグを有する被験者を正確にスクリーニングするために、専用のオンラインの申し込みフォームを作成した。 令和2年度末から、第1回目の介入試験を開始しており、初回は14名の被験者に対して層別無作為割付を用いた並行群間比較試験を開始している。今後、複数回の介入試験を実施し、症例の集積を図る予定である。 本研究においては、主観的睡眠評価のための自記式質問紙表、自記式の睡眠日誌による調査だけでなく、被験者の睡眠を客観的に評価するために携帯型活動量計を使用している。本年度は携帯型活動量計を購入し、その使用方法について研究者が習熟した。今後、症例が蓄積された際には、主観的睡眠評価、客観的睡眠評価の両側面から被験者の睡眠変化を解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の被験者は大学および大学院の学生である。2020年度は新型コロナウイルスの感染症の影響で大学生の学校生活が大きく影響を受けたため、被験者のリクルートが困難な状況となった。このため、介入試験の開始が延期を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究体制は整っているため、予定研究対象者数に達するまで、複数回の介入試験を実施し、被験者を増やすことが今後の課題である。大学内の掲示板等を利用しポスターやパンフレットを掲示し、広く周知を図っていく予定である。
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Causes of Carryover |
介入試験の開始が遅れたため、被験者に対する謝金を2020年度は支払わなかった。
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