2021 Fiscal Year Research-status Report
心停止後意識障害における低侵襲的細胞医薬治療の有効性評価:患者社会復帰を目指して
Project/Area Number |
20K09274
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
横堀 将司 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70449271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 智 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00366733)
佐々木 和馬 日本医科大学, 医学部, 助教 (30832266)
山田 真吏奈 日本体育大学, 保健医療学部, 准教授 (70508621)
阪本 太吾 日本医科大学, 医学部, 助教 (90587073)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心停止後症候群 / 脳損傷 / 神経幹細胞移植 / 行動実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、さらに心停止後ラットモデルを作成し安定化させることができた。 すなわち、麻酔科にラットの尾動脈にカニュレーションを行い、気管挿管をしたうえで、筋弛緩薬を用いて自発呼吸を消し、チューブをクランプして窒息させ、5分後に換気を再開させたうえで、胸骨圧迫を行うことで心拍再開後モデルを作成することに成功した。 今後は、このモデルを用いて、さらに神経幹細胞や神経栄養因子等の治療法を検討する段階に来ている。例えば、現在、神経幹細胞(サンバイオSB-623)を脳室内にステレオ下に移植し、その神経機能の回復を観察している。また、さらに正確な行動実験の評価、および細胞移植に向け更なる手技確立を目標としている。とくにY-MaseやRotarod では、あまり脳室内投与の有無による行動実験の成績の変化が見られす、行動実験のみではない、異なる評価法や、更なる個体数の増加が必要と考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍ということもあり、研究時間を十分に保てていない。また、モデルの安定化、神経幹細胞移植手技の安定化にも時間がかかった。技術の安定化に伴い、さらに症例、実験を重ねていく。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに個体数を増やして研究を進めていく、また病理や生化学的評価のトレーニングを進めていく。
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Causes of Carryover |
研究の遅れが生じており、次年度使用額が発生した。具体的にはコロナ禍による臨床業務と研究業務のエフォートの変化があり、研究時間を減らさざるをえなかった。また、コロナ禍において研究室の使用制限が見られたことも一因であった。 ゆえ、実験動物の購入等が減り、次年度研究に繰り越されることになった。
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