2023 Fiscal Year Annual Research Report
心停止後意識障害における低侵襲的細胞医薬治療の有効性評価:患者社会復帰を目指して
Project/Area Number |
20K09274
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
横堀 将司 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70449271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 智 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00366733)
佐々木 和馬 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30832266)
山田 真吏奈 日本体育大学, 保健医療学部, 准教授 (70508621)
阪本 太吾 日本医科大学, 医学部, 助教 (90587073)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | びまん性脳損傷 / 心停止後症候群 / ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
蘇生後脳症ラットモデルを作成した。Sprague-Dawley ラット(8週齢 雄 300-350g)を用いたVF誘導の蘇生後脳症ラットモデルを作成する予定であったが、モデルが安定せず、気管挿管を用いた窒息誘導心停止モデルを作成することとした。まず、麻酔下に気管挿管を行い筋弛緩薬を投与し、人工呼吸管理(0.65ml/100g Weight)を行った。左大腿動脈 より連続動脈圧モニタリング用カテーテル、同静脈より投薬ラインを挿入。気管挿管をクランプし、心停止を誘導した。3分後、200回/分の用手的胸部圧迫と人工呼吸を開始し蘇生した。上記の如く作成した蘇生後脳症ラットモデルに神経幹細胞(SB623)を調整し、脳室内にIn situに投与し、ラットの生存を保つことができた。今後はさらに行動実験をすすめていく。 また、より安定した全脳損傷モデルを作成するために、マイクロ波照射装置(Model MMW8209;05, Muromachi microwave fixation system)を 用いて、2.45GHzのマイクロ波を3.0kW、0.10秒間、ラット頭部に照射し損傷を作成した。照射後30分以内に鎮痛・鎮静下に断頭し脳を摘出しHPLCによる脳組織の生化学的評価を行った。ラット脳海馬から得られたサンプルのアミノ酸およびGABAをHPLCにて測定し、損傷作成群とコントロール群にて比較することで、GABAと17のアミノ酸を測定した。これによりグルタミン酸の脳細胞内の低下を認め、全脳障害急性期におけるExcitotoxityを確認することができた。今後は免疫組織染色および行動実験を進める予定である。また、すでに我が国で使用可能となっているグルタミン酸チャネルブロッカーであるAMPA Chennel blockerの有効性を確認する予定である。
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