2021 Fiscal Year Research-status Report
緑内障発症メカニズム解明のための、側方注視時の視神経の形態変化及び血流変化の調査
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20K09799
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
後関 利明 北里大学, 医学部, 講師 (30458799)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 緑内障 / 視神経 / 血流障害 / レーザースペックル眼血流計 / 内転 / 外転 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は緑内障の発症メカニズム解明を目指し、眼球運動に伴って生じる視神経の形態変化、そしてその後に起こる血流障害を証明し、緑内障進行を予防することが目的である。MRIにて側方視時の視神経変化を見た先行研究では、内転時に視神経の変化が大きく、緑内障進行の原因の一つと推測している。しかしながら、その研究では眼球の内転時に生じる、視神経の形態変化のみに注目しているが、その後に起こる視神経の血流変化は議論されていない。もし、内転時に視神経の血流低下を認めれば、眼圧下降のみでは治療が困難だった緑内障を、眼球運動制限を作りだす斜視手術にて進行を予防することが可能となる。正常被験者を対象にした注視方向別の視神経乳頭血流の比較。30名30眼を対象にレーザースペックル血流計LSEGーNAVIを用い、視神経乳頭の血流を正面・側方視(右方視、左方視)30度にて測定を行う。注視方向毎に結果を比較し、統計解析を行う。緑内障患者を対象にした注視方向別の視神経乳頭血流の比較。原発開放隅角緑内障患者、正常眼圧緑内障患者、左右眼の病期に差がある緑内障患者、各30名30眼を対象に視神経乳頭の血流測定を行う。正面視、右方視、左方視毎に、視神経乳頭血流を計測する。注視方向毎に結果を比較し、統計解析を行う。さらにコントロールの結果と緑内障患者の結果を比較する。緑内障患者では、内転時の視神経乳頭の血流がコントロールより、低下することが予想される。この血流変化は正常眼圧緑内障や病期が進行している緑内障眼でより大きいことが予想される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
倫理委員会は通り、現在患者のリクルート中だが、COVID19の影響でリクルートが遅れている
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Strategy for Future Research Activity |
リクルートを急ぎ、早急に解析ができるように、現在対応中です。
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Causes of Carryover |
COVID19感染対策のため患者リクルートが遅れたが、次年度にも積極的に患者リクルートを行う。
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