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2022 Fiscal Year Annual Research Report

炎症による骨免疫制御に関わるカルシニューリン結合分子の同定とその分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 20K10121
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

杉山 悟郎  九州大学, 歯学研究院, 助教 (00722828)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 稔史  九州大学, 大学病院, 助教 (20644800)
山田 朋弘  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (60335619)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsカルシニューリン / ミリストイル化 / 骨免疫 / NMT1
Outline of Annual Research Achievements

TNFαなどの炎症性刺激に対して、骨芽細胞内に存在する免疫応答システムがはたらくことが考えられたため、代表的な免疫経路であるNFAT-カルシニューリン(CN)シグナルの活性化に着目して検討した。ウエスタンブロッティング法によりNFATのリン酸化状態を調べるとTNFα刺激により時間依存的な脱リン酸化が認められ、NFATシグナルの活性化が確認された。また、この時免疫応答に重要な脂質修飾反応であるミリストイル化タンパク質の発現量を確認したところ、通常時に核周囲に認められたミリストイル化タンパク質の発現量が低下し、細胞膜へと局在が変化していることが明かになった。ミリストイル化修飾を担うNミリストイル化転移酵素1(NMT1)はTNFα刺激によりその発現量が増加していた。次にCN結合分子の検討を行うために、NMT1抗体を用いた免疫沈降実験を行ったところ、CNを含むミリストイル化タンパク質との結合が認められた。しかしながら、TNFα刺激によりこの結合量は減少した。CNは脱リン酸化酵素であり、NFATの脱リン酸化を促進することで炎症性刺激に対する速やかな免疫応答を可能にしているものと考えられた。このとき、免疫応答に関わる重要な脂質修飾反応であるミリストイル反応も関与し、この触媒酵素NMT1とCNによる相互作用が骨芽細胞の免疫制御機構に関与している可能性が示唆された。今後、この両者の相互作用について詳細な検討を行い、骨芽細胞が担う免疫制御機構の解明へとつなげていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] MC3T3-E1細胞におけるカルシニューリンのミリストイル化2022

    • Author(s)
      忽那重彦、杉山悟郎、小見山琢麻、炭本雄基、熊丸 渉、大山順子、山田朋弘
    • Organizer
      第67回口腔外科学会総会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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