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2020 Fiscal Year Research-status Report

頸部リンパ節転移の超早期検出への挑戦-転移可視化モデルの樹立と超音波診断法の構築

Research Project

Project/Area Number 20K10140
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

高橋 章  徳島大学, 病院, 講師 (30252688)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山村 佳子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (00581406)
工藤 隆治  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10263865)
福田 直志  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10804156)
宮本 洋二  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (20200214)
工藤 景子  徳島大学, 病院, 講師 (70380029)
栗尾 奈愛  徳島大学, 病院, 講師 (80622141)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords口腔癌 / リンパ節転移 / 超音波イメージング
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、口腔癌による頸部リンパ節の初期転移に対する診断精度の向上をはかることである。研究計画には1.頸部転移モデルの樹立、2.口腔癌頸部リンパ節転移の超音波イメージングによる臨床的評価、を含んでいる。今年度の研究成果の概要は以下の通りである。
1.頸部転移モデルの樹立:ウサギに対して造腫瘍性を有する未分化扁平上皮癌細胞であるVx2癌細胞の樹立を目指した。マーカー遺伝子としてピューロマイシン耐性を有しGFP遺伝子を持つレンチウィルスベクターを大腸菌にトランスフェクションさせて培養し、プラスミドを精製した。Vx2細胞を東北大学加齢研究所から購入し、ピューロマイシンを用いてセレクション濃度の検討を行った。現在、プラスミドをVx2細胞にトランスフェクションを行っている段階である。
2.頸部リンパ節転移の超音波イメージングによる臨床的評価:徳島大学病院歯科口腔外科を受診した口腔癌患者のうち、検査に同意した約200名(延べ数)を対象として、術前検査または経過経過観察目的の検査として、1名あたり30個程度の頸部リンパ節に対して超高分解能BモードイメージングならびにSMI(Superb Microvascular Imaging)を行った。このうち5名8個のリンパ節に初期転移を疑う所見として、リンパ節皮質内の高エコー体の出現やSMIでの血流欠損が観察された。これらは頸部郭清もしくはWait & Seeを行っており、初期転移を疑う所見の正診性について検討中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

頸部転移モデルの樹立に関しては、Vx2-GFP細胞の樹立には至っていないが、おおむね順調に推移している。
超音波イメージングによる臨床的評価に関しては、検査した症例数および早期転移を疑うリンパ節数ともに研究計画立案時当初の予測と同程度であり、おおむね順調に推移している。

Strategy for Future Research Activity

頸部転移モデルの樹立に関しては、引き続きVx2-GFP細胞の樹立を行う。また今年度はVx2癌をウサギ口腔に接種して、頸部転移能の確認を行う。
超音波イメージングによる臨床的検討に関しては、当初の予定通り、前年度に引き続いて、経過観察症例及び新鮮症例を対象に検査と行う。リンパ節に対する最終診断が得られた症例を段階的に検討し、初期転移を疑う所見の正診性を明らかにしていく。

Causes of Carryover

(理由)
当初購入予定であったCO2インキュベータは、他経費で導入されたものを利用することとし、購入を中止した。また、旅費に関してはCOVID-19の世界的流行により各種学会がオンライン開催となったために、旅費の計上がなくなった。
(使用計画)
翌年度分として請求した研究費と合わせて、口腔癌頸部リンパ節転移モデルの樹立のための材料、試薬類に利用する。

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Published: 2021-12-27  

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