2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of cancer immune response using a virtual lymph node metastasis model
Project/Area Number |
20K10141
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
熊丸 渉 九州大学, 大学病院, 講師 (90432947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼丸 満穂 九州大学, 医学研究院, 助教 (00380626)
藤永 貴大 九州大学, 大学病院, 助教 (10738206)
鈴木 淳史 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30415195)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 癌免疫 / シングルセル |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに口腔癌細胞株WK2(70継代)でのヌードマウスの舌への異種移植では、造腫瘍能が30%(3/10頭)頸部リンパ節への転移能が33%(1/3頭)であり、また、同一患者の後発転移巣から樹立したWK3F癌細胞株では、造腫瘍能が50%(5/10匹)、頸部リンパ節への転移能が60%(3/5匹)であったことが確認されている。 がんの不均一性・多様性を理解するうえで、シングルセルの樹立は重要と考えられる。口腔扁平上皮癌細胞株(WK2)の初代培養より早期に保存された癌細胞群を用いて、1)通常の限界希釈法 2)シングルセル分注・培養プレートSmart Aliquotorを用いて、1cell/1wellに分離されたものを24穴平底プレートの中央に播きなおして、培養を試みた。同時にバルクでも培養を続け、バルクの培養上清をシングルセルのメディウムに加えた群(6/120well)と加えなかった群(1/120well)とでは、加えた群の方が増殖していた。現在もっと多くのシングルセル樹立をめざして培養実験を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍にて実験室の使用に制限があったため
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Strategy for Future Research Activity |
多くのシングルセルの樹立は当初の予想よりも難航しているため、シングルセル分注・培養プレート(Smart Aliquotor CE) を用いたり、メディウムの微調整で対応している。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で実験が中断し思うように進まなかった。 今後は、シングルセルのヌードマウス異種移植実験やその遺伝子解析のため必要な経費である。
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