2022 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of cancer immune response using a virtual lymph node metastasis model
Project/Area Number |
20K10141
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
熊丸 渉 九州大学, 大学病院, 講師 (90432947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼丸 満穂 九州大学, 医学研究院, 助教 (00380626)
藤永 貴大 九州大学, 大学病院, 助教 (10738206)
鈴木 淳史 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30415195)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌細胞株 / シングルセル / がんの不均一性・多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの不均一性・多様性を解明するうえで、さまざまなタイプのシングルセル由来細胞での解析が重要と考えられる。口腔扁平上皮癌細胞株(WK2)の初代培養より早期に保存された癌細胞よりシングルセル由来の細胞を樹立した。形態学的には、通常の癌細胞の形態をした角化細胞様細胞が大多数を占めていたが、基底細胞様細胞(13-5)と遊走しながらゆっくり分裂する細胞(3-12)を樹立した。角化細胞様細胞8種類と基底細胞様細胞(13-5)および遊走しながらゆっくり分裂する細胞(3-12)について、細胞倍加時間とSphere形成能および遺伝子発現解析(RNA-seq)を行った。 結果 1)細胞倍加時間とSphere形成能について、8種類の角化細胞様細胞は、2種類(8-16,4-14)以外は分散されていた。13-5と3-12は共に、細胞倍加時間が高く、Sphere形成能が低かった。 2)10種類の細胞うち、GFPの導入が可能であった6種類のシングルセル由来細胞をヌードマウス(BALB/cAJcl-nu/nu)の舌に移植したが、腫瘍形成が認められず、再実験が必要である。 3)遺伝子発現解析(RNA-seq)について、ヒートマップでは、12-22、(4-14,10-14,9-22,8-16)、(17-13,13-9,20-16)、(3-12,13-5)に大まかに分類され、細胞倍加時間とSphere形成能と比較して、(17-13,13-9,20-16)以外はサブクローンの近い集団であった。 現在、特異なサブクローンと考えられる遊走しながらゆっくり分裂する細胞(3-12)についての遺伝子発現を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験での転移能を確認する実験系が上手くいっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
特異なサブクローンと考えられる遊走しながらゆっくり分裂する細胞(3-12)に絞って、発現変動遺伝子を解析し、その確認実験を行っていく。
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Causes of Carryover |
動物実験が上手くいっておらず、その次の実験に至っていないため
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