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2021 Fiscal Year Research-status Report

看護師の「感情労働」のストレス反応にフェイスマッサージが及ぼす効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K10603
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

大川 百合子  宮崎大学, 医学部, 准教授 (60270055)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西田 佳世  聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 教授 (60325412)
深井 喜代子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70104809) [Withdrawn]
坂下 恵美子  聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (70511195) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords看護技術 / フェイスマッサージ / 感情労働
Outline of Annual Research Achievements

令和3年度はまず実験方法及び生理的・心理的指標の決定を行った。心理的尺度については、開発者の許諾を得ることができたため、評価指標として採用・実施していく。看護師のストレスおよび対処方法の実態に関する研究では、調査対象の25%が首筋や肩の凝りを感じているとの報告があり、マッサージによる身体的・心理的ストレスの軽減について有効と期待できると考えた。なお、先行研究において顔のマッサージによる肩こりの緩和に関する研究は無かった。マッサージによる肩凝りの軽減を試みた研究としては、セルフハンドマッサージの実施により肩凝りやストレスの緩和につながったという報告があった。血圧や脈拍の減少、及びPOMSによる心理的指標で「疲労-活力」「緊張-不安」なども低下がみられ、自律神経系バランスが副交感神経優位になったことがわかった。しかし、長時間の肩周囲の筋肉を使用する作業を行っていた者については、肩凝り度は減少しなかった。したがってフェイシャルマッサージにおいても、研究参加者の労働時の姿勢や筋肉の疲労度により、効果の差が出てくる可能性があると考える。また、本研究では顔にマッサージを行うため、有効なサンプル数が明確ではなく、フェイシャルマッサージと肩凝りの減少との関連を確認する必要があり、本実験に入る前にパイロットスタディ実施を計画に組み入れた。今後はパイロットスタディの結果をもとに、本実験に向けて詳細なプロトコール等を作成し、本実験に取り組んでいく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究参加者の募集が遅れており、実験が滞っている。感染予防対策を十分に取り、協力を依頼していく必要がある。また、研究分担者の交代等もあり、研究者間での検討が遅れてしまった。そのため倫理申請書の作成が遅れてしまい、研究の進行が滞ってしまった。

Strategy for Future Research Activity

パイロットスタディについては、対象を学生としている。できるだけ早く研究参加の募集を行い、結果を得ていく。本実験の研究協力者(被検者)は看護師としているため、所属する病院の看護部に説明を行い、研究協力を看護スタッフに依頼していく。新型コロナウイルス感染拡大による様々な影響を考慮しなければならない。研究参加者、研究者共に体調管理を行い、感染予防行動を最優先する。また、新型コロナウイルス感染の状況が、研究対象者の身体・心理的状況に与えた影響を明確にすることについても検討していく必要がある。

Causes of Carryover

研究分担者の交代などにより研究が滞ってしまったため次年度使用差額が生じた。今後、計画書に基づき実験を進めていく。生理的指標においては、研究参加者のストレス度の変化を観察するため、唾液の採取を行いストレスホルモン値の分析を検査業者に外注する予定である。

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Published: 2022-12-28  

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