2021 Fiscal Year Research-status Report
熟練看護師の術後臨床判断の可視化に基づくシチュエーション・トレーニング教材の開発
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20K10677
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
當目 雅代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 功士 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (40756194)
光木 幸子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (70269778)
小笠 美春 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (70544550)
森島 千都子 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (80735879)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 視線計測 / 術後観察 / シミュレーション教育 / 臨床判断 / 熟練看護師 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の実施予定は、「第1段階:高機能患者シミュレーターScenarioを用いた術後観察時臨床判断シナリオの作成」および「第2段階:熟練看護師の術後観察時臨床判断の認知プロセスと行動パターンの推定」であった。第一段階では学生が臨床で遭遇する術後急変場面としてアセスメントと対処が可能であり、高機能患者シミュレーターScenarioで再現可能な状況として「術後出血/術後ドレーン管理」「呼吸抑制」「術後疼痛」のシナリオ原案を検討した。患者の設定として、全身麻酔で手術を受けた消化器系の術後とした。研究協力者には事前に、①疾患名、術式、②手術時間、麻酔時間と内容、③術直後と術後2時間後の術後観察内容を提示する。術後4時間後の術後観察を実施するよう教示する。時間制限は設けない。2021年度は、シナリオ作成と状況設定だけであった。コロナ禍の影響で研究協力者との接触ができず、データ収集には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、「第1段階:高機能患者シミュレーターScenarioを用いた術後観察時臨床判断シナリオの作成」を活用し、「第2段階:熟練看護師の術後観察時臨床判断の認知プロセスと行動パターンの推定」のための視線計測を予定していた。しかし、2020年度同様に新型コロナウィルス感染拡大の影響で、依頼予定の病院施設への訪問が制限されたため、対象看護師への協力を得ることを見合わせた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、熟練看護師に研究協力を依頼し、術後急変時の看護師の臨床判断を視線軌跡により認知パターン、視線映像により行動パターンを推測することを目的としている。研究実施が遅れている理由は、新型コロナ感染拡大により研究協力者である熟練看護師のリクルートができていないためである。今後コロナ禍が収束するようであれば、協力病院に研究協力者の紹介を依頼する。コロナ禍が収束しないようであれば、機縁法により研究協力者をリクルートするか、被験者紹介支援業者に協力者の紹介を依頼する予定である。データ収集ができれば、データ入力は1名が実施することが望ましいので、データ入力経験者に依頼する。
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Causes of Carryover |
理由:2021年度計画で、情報収集のための学会参加旅費、熟練看護師の視線計測に伴う熟練看護師への謝金および視線計測データ分析のための専門的知識の提供への謝礼などの執行を予定していた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大持続に伴い参加予定の学会がオンライン開催となり旅費が発生しなかった。また、熟練看護師の視線計測では病院訪問や看護師への接触が制限され、研究協力依頼を見合わせたため、謝金が発生しなかった。 使用計画:2022年度は、新型コロナウィルス感染の収束が見込まれた時点で、熟練看護師への研究協力を依頼するため謝金を計上する。また、視線計測に必要なデータ記録媒体の購入、視線データが収集できた場合は専任の視線データ分析者への謝金を計上する。対面での関連学会が開催されれば、学会参加費・学会出張費を計上する。
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