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2020 Fiscal Year Research-status Report

看護師特定行為における解剖体を用いたトレーニングセミナーの構築

Research Project

Project/Area Number 20K10726
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

鈴木 里美  愛知医科大学, 看護学部, 講師 (90387796)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒澤 昌洋  愛知医科大学, 看護学部, 講師 (00586068)
中野 隆  愛知医科大学, 医学部, 教授 (30148332)
篠田 かおる  愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
平井 宗一  愛知医科大学, 医学部, 教授 (70516054)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords特定行為研修 / 解剖体を用いたトレーニングセミナー
Outline of Annual Research Achievements

臨床看護師対象に看護師の知識と実際の医行為の分類である静脈穿刺の危険性を理解できているかを確認するため,解剖隊を用いたトレーイングセミナーを開催した.実施前後のアンケート分析し,看護師の解剖の知識が医行為における危険を理解しているか,安全行動につながっているかを分析した.結果,肘窩部の,側皮静脈における正中神経や上腕動脈の近接に関する知識は,正確に理解できておらず,そのため静脈内に注射針を刺入できなかった場合の対処は,セミナー前では「そのまま針の位置を変え血管を探し刺入し直す」選択が多かった.理由は,再度の穿刺による苦痛の緩和があり,神経損傷や動脈穿刺の合併症と結びついていなかった.セミナーで実体験することにより,静脈・動脈・神経の走行,間隔,深さ,位置関係,血管の太さが理解でき,正解者が増加した.セミナーで実体験することから構造を知ることにつながり,【神経損傷・動脈誤穿刺による合併症予防】について考え,危険性を認識した安全な静脈穿刺の知識につながった.
特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に携わる教員とともに検討し,医師と同等レベルと設定した.
必要な知識を医師国家試験より抽出.セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した.
臨床看護師のセミナーの分析結果を踏まえ,特定行為研修受講の大学院生および医学生少人数での解剖体を用いたトレーニングセミナーを令和2年8月,令和3年2月に開催し,前後でアンケート調査を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

第1段階:臨床看護師の知識が医行為に活かされているかを調査
COVID-19の対応のため,臨床看護師と特定行為研修を受ける大学院生との同時開催はせず,臨床看護師対象に看護師の知識と実際の医行為の分類である静脈穿刺の危険性を理解できているかを確認するため,解剖隊を用いたトレーイングセミナーを開催した.実施前後のアンケート分析し,看護師の解剖の知識が医行為における危険を理解しているか,安全行動につながっているかを分析した.結果,肘窩部の,側皮静脈における正中神経や上腕動脈の近接に関する知識は,正確に理解できておらず,そのため静脈内に注射針を刺入できなかった場合の対処は,セミナー前では「そのまま針の位置を変え血管を探し刺入し直す」選択が多かった.理由は,再度の穿刺による苦痛の緩和があり,神経損傷や動脈穿刺の合併症と結びついていなかった.セミナーで実体験することにより,静脈・動脈・神経の走行,間隔,深さ,位置関係,血管の太さが理解でき,正解者が増加した.セミナーで実体験することから構造を知ることにつながり,【神経損傷・動脈誤穿刺による合併症予防】について考え,危険性を認識した安全な静脈穿刺の知識につながった.
第2段階:特定行為で必要とされる知識の抽出と評価及び特定行為研修の解剖隊を用いたトレーニングセミナー開催
特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に携わる教員とともに検討し,医師と同等レベルと設定した.必要な知識を医師国家試験より抽出.セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した.臨床看護師のセミナーの分析結果を踏まえ,特定行為研修受講の大学院生および医学生少人数での解剖体を用いたトレーニングセミナーを令和2年8月,令和3年2月に開催し,前後でアンケート調査を行った.

Strategy for Future Research Activity

1.今年度は令和2年度に把握した内容を基に,適切な特定行為、対象となる臓器を設定し,実際に解剖体を用いたトレーニングセミナーを開催する.セミナー前後での客観試験,アンケート調査を行う.
2.セミナーと同時進行で,eラーニング教材作成のため,複数の特定行為,対象となる臓器を設定し,特定行為研修修了生,医学部生,医師の協力のもと,解剖体を用いて写真教材・動画教材作成のための準備を行う.
3.解剖体を用いた実践的なセミナーを,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査する.

Causes of Carryover

Covid-19対応のため手指消毒アルコール購入費追加
解剖体を用いたセミナー時に,自身の手指を切傷した場合の消毒薬を追加

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 献体を用いた静脈穿刺解剖セミナーの効果 ―セミナー前後のアンケート比較―2020

    • Author(s)
      鈴木里美
    • Journal Title

      愛知医科大学看護学部紀要

      Volume: 第19号 Pages: 65‐78

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2021-12-27  

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