2020 Fiscal Year Research-status Report
Holistic Case Management Model based on Self-Care Ability among Severe and chronic Paitnets with Mental Disoders
Project/Area Number |
20K10821
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
宇佐美 しおり 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (50295755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 陽子 四天王寺大学, 看護学部, 講師 (80844480)
宮崎 志保 四天王寺大学, 看護学部, 助教 (30756242)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重度・慢性精神障害 / セルフケア / 看護介入 / PASセルフケアセラピイ / ケアプロトコール |
Outline of Annual Research Achievements |
重度・慢性精神障害者のセルフケア能力と包括的支援マネジメントの実態を明らかにし重度・慢性精神障害者のセルフケア能力強化を基盤とした包括的支援マネジメントプロトコールを作成する。 ・2020年4月-7月:重度・慢性精神障害者のセルフケア能力強化と包括的支援マネジメントに関する国内外の文献,ガイドラインを検討し,重度・慢性精神障害者の地域生活を促進するためのセルフケア能力強化を基盤とした包括的支援マネジメントの実態把握に関するFGIの質問項目を作成した。 ・2020年8月―12月:関西近郊で重度・慢性精神障害者の地域生活促進に実績のある精神科医・看護師・訪問看護師・精神保健福祉士・臨床心理士各10名ずつ48名および自治体保健師11名にFGIを実施した。承諾を得てテープ録音を行い質的内容分析を行った。 ・2021年1月―3月:質的内容分析結果,国内外の重度・慢性精神障害者のセルフケア能力強化と包括的支援マネジメントに関する文献・ガイドラインの検討をもとにプロトコールを作成する。プロトコール作成において,セルフケア能力強化としてのPAS-SCTについては創設者小谷英文博士(2回,PAS心理教育研究所理事長,東京,2回/年)から,包括的支援マネジメントについては精神障害者へのケースマネジメントで実績のあるUCSF(University of California San Francisco,カリフォルニア大学サンフランシスコ校)ベス・フェニックス教授から定期的に指導・助言を得た(SF,1回/年)。コロナ禍のためオンラインで指導助言を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者数の増減はあるが計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は,作成したプロトコールの内容妥当性の検討,プロトコールの修正・決定,介入実施者の訓練を行う。 ・2021年4月―6月:作成したプロトコールを初年度のFGI対象者60名に質問紙で内容妥当性の検討を依頼する。その後プロトコールを修正し,国内のPAS-SCT専門家小谷理事長(1回),フェニックス教授(1回)に包括的支援マネジメントに関する指導・助言を得,プロトコールを確定する。オンラインで実施する。 ・2021年7月-10月:作成したプロトコールが実施できるよう研究に協力が得られセルフケアプログラムを展開している2つの精神科病院と連携している2つの訪問看護ステーションにおいて介入群の介入実施者となる精神看護CNS2名,看護師40名,訪問看護師10名,医師5名,精神保健福祉士5名,臨床心理士5名,保健師10名,合計77名を対象に介入訓練を行う。介入訓練は,77名を20名ずつの4グループにし,セルフケア能力強化の方法(PAS-SCT)8時間,包括的支援マネジメント8時間合計16時間(集中2日間)を実施する。訓練は講義,事例検討,ロールプレイから構成され,セルフケア能力強化と包括的支援マネジメントに関する知識と技術のスキル評価を行う。昨年度の残額分はこの訓練を増やして対応する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため旅費の支出ができなかった。昨年度旅費分を今年介入者訓練において訓練者数を増やすため、その旅費に活用する。
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Research Products
(4 results)