2022 Fiscal Year Research-status Report
処置場面における子どもの体験に関する状況特定理論の構築
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20K10875
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 加那子 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (30404403)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 採血 / 幼児 / 子どもの体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度までに行ってきた文献検討の成果をまとめ、スコーピング・レビューを実施する基盤づくりを中心的に行った。当初の計画ではシステマティック・レビューを実施する予定であったが、対象となる文献数が少ない事、キーワード選定の複雑さと困難さから、システマティック・レビューを実施しても有意義な成果を得ることは困難と判断した。そのため、処置を受ける子どもの体験を明らかにするスコーピング・レビューとしての実施に計画を変更、新たに検索式を構築し、検索を行った。 スコーピング・レビューのプロトコールの作成にあたっては、システマティック・レビューやスコーピング・レビューの実施・指導経験のある研究者の支援を受けながら、PRISMA-ScRに則って現在継続して実施をしている。このプロトコールはJBI(Joanna Briggs Institute)に登録し、レビューの実施を目標にしている。 また、スコーピング・レビューのプロトコール作成の準備として行った国内文献検討の結果を学会にて発表している。 CIVID-19による制限のため病院内での研究実施が難しい状況が続いているため、実践場面の観察ではなく、CNSを含めた実践経験豊かな看護師を対象への面接(グループインタビュー)などで、子どもが経験している世界を捉えることができないか、研究目的に沿った形での研究手法を検討中である。今後、COVID-19に関連した制限の緩和状況により、柔軟に研究方法や計画を修正・実施につなげていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
システマティック・レビューからスコーピング・レビューへ変更したことにより、PRISMA-ScRの確認、それに則った手法での再検索等を行ったことに時間を要していた。 またCOVID-19による制限のため医療施設での研究実施方法についてを見直す必要があり、研究内容と方法、その研究から得られる成果からの理論構築可能性の検討が必要であった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の第5類移行があるが、医療施設での研究実施には見通しが立たないため、看護師を対象に子どもの体験している世界の捉えや実践上の判断等を明らかにする研究を2023年度中に実施をする。 また、昨年度から作成しているスコーピング・レビューのプロトコール申請をJBI(Joanna Briggs Institute)に行い、レビューの実施をする。 最終年度となるため、実践家対象の研究とこれまでのレビュー結果より「処置をうける子どもの体験」に関した理論の構築を行う。
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Causes of Carryover |
前年度からの研究の遅延の影響と文献検討・レビュープロトコルの作成が中心となったこと、医療機関での研究実施が難しかったことから、使用額が当初の想定よりも大幅に少なかった。 プロトコールの投稿にあたっては英文校正等の外部支援を要し、費用も高額になることが予測されるため、その費用に充てたい。また、実践家対象の研究ではテープ起こし等の補助業務委託も必要と考える。これにも研究費を充てる。 レビューおよび理論構築にあたっては各専門家に専門的知識の教授を依頼するため、これらの謝金としても研究費を充てる。
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Research Products
(1 results)