2023 Fiscal Year Research-status Report
処置場面における子どもの体験に関する状況特定理論の構築
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20K10875
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 加那子 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (30404403)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 採血 / 幼児 / 子どもの体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は処置を受ける子どもの体験を明らかにするスコーピング・レビューとしての実施に計画を変更、新たに検索式を構築し、検索を行った。 文献検索およびレビュー作成にあたり、図書館司書・システマティックレビューを複数実施している研究者への相談を行い、検索式の検討をおこなった。 しかし、JBI(Joanna Briggs Institute)メンバーへの相談時に、看護師の介入よる子どもの肯定的な変化の効果をレビューすることを提案され、理論開発に必要となるレビューテーマは何かの見直しを余儀なくされている。子どもの体験と肯定的変化(採血を受け入れる、頑張る変化)は看護師の介入で起こることは確認されているため、理論構築に役立つと考え検索式の修正を始めている。 また、採血場面に関わったことのあるCNSを含めた実践経験豊かな看護師を対象に、具体的な場面を提示した面接(グループインタビュー)を行うための準備を開始した。。看護師の介入やその判断は子どもの経験に大きな影響を与えていると考え、看護師に提示する場面を複数作成し、子どもの体験していること、看護師の判断(介入を含む)の視点を探るインタビューガイドを検討中である。倫理申請の準備及びインタビュー協力者を募り、結果の分析およびSRと合わせての理論構築を目指していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
システマティックレビューのテーマの再々検討が必要であった。 また、研究方法を看護師へのインタビューに変更したことで、再度研究目的・方法、その成果と理論構築の関係を検討する必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師を対象に子どもの体験している世界の捉えや実践上の判断等を明らかにする研究を準備しており、今年度中の実施を行う。 また、JBI(Joanna Briggs Institute)へのプロトコール申請を目標としながらも、申請はかなわなくともSRを実施をする。 実践家対象の研究とこれまでのレビュー結果より「処置をうける子どもの体験」に関した理論の構築を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度は、計画の見直しが主たる内容となってしまったため研究機関の延長が必要となった。このため、2023年度の補助金を2024年度に繰り越している。 また、2023年度はこれまでに収集した書籍・文献や購入した備品を用いたり、大学にある備品・設備を使用していた。これは、研究実務ではなく、研究計画の見直しが主たる内容であったためである。
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