2023 Fiscal Year Research-status Report
アディクションの視点での医療的ケア児の療育を抱え込む母の解き放ちプログラムの開発
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20K10938
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Research Institution | Junshin Gakuen University |
Principal Investigator |
生田 まちよ 純真学園大学, 看護学科, 教授 (20433013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 洋一 金城学院大学, 看護学部, 講師 (50614517)
葛山 加也子 純真学園大学, 看護学科, 准教授 (20737233)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アディクション / 関係依存 / 医療的ケア児 / 母子関係 / 障がい児 |
Outline of Annual Research Achievements |
障がい児や医療的ケア児の母親の中には、医療的ケア児の療育を第3者に委譲できず、他者の支援や社会資源の活用が少ないことで家族や社会との関係性に悪影響をきたしている状況が少なからず存在する。この状況を、医療的ケア児と母親とのアディクション関係からの結果と考えた。 このアディクションの視点に立って医療的ケア児と母親の関係性を解明することを目的に質問紙調査を計画した。医療的ケア児への依存傾向とその影響因子とQOLの関係について調査を行う。ソーシャルサポートの状況、社会資源の活用、医療的ケア児の介護度が、母親の医療的ケア児への依存傾向やQOLに影響を及ぼすと考え調査を行う。また、医療的ケア児等への依存傾向がある母親のソーシャルサポートの状況や社会資源の活用状況、QOLの状況など生活の状況を明らかにする。 調査内容は、医療的ケア児を自宅で療育している母親を対象として、郵送による質問紙調査を実施する。調査内容として、①家族の背景、②医療的ケア児の介護度、③家族介護者ソーシャルサポート尺度、④ASTWA(アルコール依存症の夫を持つ妻のための嗜癖行動スクリーニングテスト)を参考に作成したテスト、⑤WHO QOL尺度である。今後、分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究期間がコロナ禍であり、調査対象者や医療的ケア児の生活や精神面にも影響があり、調査をすることで調査対象者家族に負担が大きくなる、また、その負担の生活の中では、調査結果にも影響を及ぼすと考え調査を実施しなかった。今年度、ポストコロナとなり、第一段の調査を開始した次第である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、第一段の調査を実施し分析後、アディクションの視点での医療的ケア児の療育を抱え込む母の解き放ちプログラムの方向性を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の研究への影響があり、調査や学会等の出席もほどんどできない状況であった。ジエンドは、調査研究のための費用や旅費、学会出席のための費用等に支出する予定である。
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