2023 Fiscal Year Research-status Report
Development and evaluation of improving community health workers competencies
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20K11084
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
今松 友紀 (三上友紀) 横浜市立大学, 医学研究科, 特任講師 (80589599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田高 悦子 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (30333727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コミュニティヘルスワーカーズ / コンピテンシー / 評価指標 / プログラム / ヘルスリテラシー / 地域コミットメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、コミュニティヘルスワーカーズのコンピテンシーの評価指標と、コミュニティヘルスワーカーズのコンピテンシーを高めるプログラムを開発することであった。コミュニティヘルスワーカーズのコンピテンシーの評価指標の開発を終え、その尺度を用いて、関連要因を検討したところ、ヘルスリテラシーと地域コミットメントが高いほど、コミュニティヘルスワーカーズのコンピテンシーが高いことが確認された。これは、コミュニティヘルスワーカーズが、健康情報を取得し活用し批判的に活用できるする能力であるヘルスリテラシーをその活動の中で高めていることを示していた。また、コミュニティヘルスワーカーズは、その活動を地域ベースで行うため、地域コミットメントが高いことが、活動を推進するために役立つとともに、地域の中で健康づくりのために、活動を行うことで地域コミットメントが高められるという相補的な関係になっていることが考えられた。今後は、ヘルスリテラシーと地域コミットメントを高めることができるようなプログラムを開発し、コミュニティヘルスワーカーズに提供することで、より早期にコミュニティヘルスワーカーズとしてのコンピテンシーが高められると考えられた。これからの本研究の課題として、コミュニティヘルスワーカーズのヘルスリテラシーと地域コミットメントを高めるためのプログラムを理論をもとに構築すること、コミュニティヘルスワーカーズの育成に関わる保健師等専門職に、プログラムのフィージビリティ及びアクセシビリティの向上に向けた助言をもらい、プログラム試案を作成し、実際にコミュニティヘルスワーカーズに提供することにより、そのプログラムの有用性を検証し、プログラムを完成させる。また、そのプログラムについては、標準化可能性を検討し、日本国内およびコミュニティヘルスワーカーズの育成を行う海外に向けて、展開可能かについて検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍での影響で、コンピテンシーの評価指標開発がやや遅れたため、その後のプログラム開発についてもやや遅れが生じている。今年度、コンピテンシーを高める要因を検討できたため、次年度は、その内容を加味したプログラムの試案作成を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
コンピテンシーを高める要因を元に、コミュニティヘルスワーカーズのコンピテンシーを高めるプログラムの試案を作成する。具体的には地域住民を対象とした健康教育の予備的実施を行うために、研究者と市町村の保健師が共同して、コミュニティヘルスワーカーズへの教育プログラムを試案し実施する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、プログラム開発がやや遅延しているためであり、次年度は、残りの額を使用して、プログラムの試案作成とその実施を行う。プログラムの実施のための出張費としても使用する予定である。
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