2021 Fiscal Year Research-status Report
運用環境を対象にしたアプリケーションサービスの障害原因箇所特定と修復に関する研究
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20K11758
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
名倉 正剛 南山大学, 理工学部, 教授 (70457141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 眞吾 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60273843)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保守開発 / 障害原因箇所特定 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の実施内容として当初予定していた実施計画に沿って,運用環境で発生した障害に関する原因箇所特定技術の詳細の検討を行った.前年度から引き続き,運用環境のログに対して Spectrum-Based Fault Localization を実施する方法を検討し,その成果を国際会議 SANER2022 (29th IEEE International Conference on Software Analysis, Evolution and Reengineering) の併設ワークショップ VST2022 (5th Workshop on Validation, Analysis and Evolution of Software Tests) で発表した.この実現のためには,運用中のシステムに対してログ情報を収集する必要があるが,本補助事業における障害情報収集基盤の確立のための一部として,ログ情報を抽出する方法をあわせて提案した.また,プログラム修復の際に,既存ソフトウェアに対して実装が欠落している部分を推定することで修復すべきソフトウェアのプログラム上での箇所を特定する手法については,前年度に手法自体は確立していたが,その成果が日本ソフトウェア科学会論文誌「コンピュータソフトウェア」に刊行された. 本補助事業の開始時点では主要な研究課題として,障害原因箇所特定技術の確立と,障害情報収集基盤の確立,プログラム修復技術の確立を挙げていた.上記のように本年度までの活動によって,これらの各項目について一通り着手し,成果を発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度終了時点で,今後の研究予定として挙げた項目のうちの原因箇所特定技術の確立については,予定通り遂行してその成果を国際会議で発表した.また前年度に特定した原因箇所に対するプログラム修復技術の確立の一部を推進したが,この内容について予定通り論文誌に原稿が掲載された.これらより,「おおむね順調に進展している。」と考える.
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Strategy for Future Research Activity |
本補助事業の開始時点で主要な研究課題として挙げた項目については,すべて着手して,成果を発表した.最終年度である次年度は,これらの成果をまとめ上げるために不足している部分について着手していく予定である.
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Causes of Carryover |
当初参加を予定していた学会が,新型コロナウィルスの影響でオンライン開催になったことによる. 参加予定学会については次年度以降出張可能になった段階で,成果発表のために参加する予定であり,また追加実装のための計算機器の購入にも使用する予定である.
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Research Products
(3 results)