2024 Fiscal Year Annual Research Report
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20K13022
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| Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
鋤田 智彦 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (60816031)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 満漢資料 / 言語接触 / 漢語由来語彙 / 中国近世語音 / 漢字音 / 満文三国志 / 御製満蒙文鑑 / 御製増訂清文鑑 |
| Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は中国北方語音に基づく漢語語彙が、どのように満洲語に取り入れられ、満洲語内で取り扱われていたかについての研究を中心に進めた。論文としては鋤田智彦(2024a「『満文三国志』に見られる漢語由来語彙について」、中国文学研究50:pp.106-127)鋤田智彦(2024b『満文三国志』におけるjiyangjiyun、清代言語接触研究3, pp. 37-66)が挙げられる。また、口頭発表として鋤田智彦(2024a「『満文三国志』における漢語語彙の満洲語訳について」、第15回国際訳学書学会国際学術会議)、鋤田智彦(2024b「『満文三国志』に見られる漢語由来語彙」、第13回清代言語接触研究会)、鋤田智彦(2025「『御製満蒙文鑑』と『御製増訂清文鑑』の漢語由来語彙」、第14回清代言語接触研究会)またがそれである。この一連の研究によりそれぞれの漢語語彙がどのような時期に満洲語②取り入れれられたのか、漢字音の表記形式を手がかりとして一つの区分法を提示した。 最終年度にこのような観点から研究を進めることができたのも、初年度からの個別の資料に対する同時代的な漢字音表記についての分析が行われ、各時期あるいは各資料ごとの表記方法を明確にすることができたためである。これまで満洲字表記による漢字音表記についてはそれぞれの資料ごと、あるいは特定の音節、漢字ごとについてのものが多く、総体な研究は相対的に手薄であった。全体の成果の一部は2021年から2024年にわたって『日本中国学会報』およびそれを転載した『中国語学』の「学界展望」でも複数が取り上げられ、学界に認知されるとともに本課題を通してその進展を見せることができたと確信している。
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