2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K13059
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
村山 実和子 日本女子大学, 文学部, 講師 (50783586)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 語形成 / 語構成 / 形容詞 / 派生 / 複合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、形容詞の語形成の歴史において、古代から近代への転換期に大きな変化があったという予測のもと、その実態の解明をめざすものである。特に、形容詞を素材として二次的な形容詞を造語する形式(またそれに準ずるもの)に注目し、考察を進めている。 二次的に派生した形容詞は、元の形容詞の意味を踏まえ、「いかにも~のように見える・感じられる」といった意味を表すことが多いが、その点で「ヨウダ」「ミタイダ」といったモダリティ形式とも関連する。そこで、周辺の現象として、中世における「やう(様)」に注目し、現代語には見られないレ系指示代名詞を承ける事例についての論文を投稿した(「中世後期におけるレ系指示詞+ヤウ(様)」『国語国文』91(12)、2022年12月)。 そのほか、中世~近世に見える形容詞化接尾辞の特徴について、データ収集と論文執筆を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属先の変更に伴い、十分な研究時間を確保できず、前年度の遅れを取り戻すことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に公開できなかった研究成果について、投稿・発表を行う。 最終年度として、形容詞の語形成史の中での中世・近世の位置づけについて現時点での見通しを明らかにし、本研究の総括とする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の継続、および自身の異動により、協力者の確保が難しい状況であったため、予定していた人件費の運用がかなわなかった。次年度は旅費や人件費の問題が比較的改善される見込みのため、研究の総括に向け計画的に活用していく。
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Research Products
(1 results)