2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K13089
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小林 友美 立教大学, 日本語教育センター, 教育講師 (30842455)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 日本語教育 / 談話分析 / 相互作用 / 談話展開 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語教育において、日本語学習者が相互作用を意識した会話をするための口頭表現能力の向上を目指した教材開発を目的としている。そこで、実際に学習者が遭遇する「情報収集の談話」(インタビュー、相談、初対面場面等)を収集し、談話展開や参加者の発話形式、印象評価等の分析を行い、母語話者と学習者の談話の展開方法の特徴を明らかにする。 本研究は、研究代表者の先行研究の発展研究である。分析対象は、小林(2017)では、【資料1】テレビのインタビュー番組、【資料2】大学広報紙のインタビュー取材、【資料3】学部大学生と留学生による就職活動の相談の談話の3種の談話を対象としたが、本研究では、【資料4】初対面談話など、異なる情報収集場面の談話を収集し、分析する。そして、分析結果をもとに、独自の会話教材を開発する。 2021年度の取り組みは、テーマに関連した参考文献、日本語教材により先行研究を整理し、本研究の位置づけを検討した。また、テーマに関する研究会、シンポジウムに参加し、同じ分野の最新動向を把握し、知識の幅を広げた。2021年度に計画していた新しい分析対象の談話の収集については、当初は、調査実施に向けて、録音・録画機材の購入をし、調査手順の検討等、準備を進めていた。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響と産前産後の休暇、育児休業の取得で研究を中断したため、調査実施が叶わず、予定を変更せざるを得なくなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度に計画していた情報収集場面の談話収集を目的とした調査が叶わなかったため、当初の計画よりも実施が遅れていると考えられる。 具体的には、新型コロナウイルス感染拡大の影響の受け、調査協力者の募集が困難となり、実施を見送った。また、産前産後の休暇、育児休業の取得で令和3年10月20日~令和4年3月31日に研究を中断した。
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Strategy for Future Research Activity |
育児休業終了後に研究を再開し、談話収集の調査を実施する。調査実施に先立ち、調査手順を検討し、所属校に調査実施許可申請をする。承認後、調査協力者を募集し、調査実施を行う。その後、会話データの文字化作業を行い、参加者の談話展開の分析を進める。
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Causes of Carryover |
調査実施が叶わなかったため、次年度分の経費と合わせ、調査で使用するデータ保存媒体の購入や、会話データの文字化委託費に使用する。
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