2020 Fiscal Year Research-status Report
A Historical Study on the Theosophical Movement in the Modern Far East: The Reorganization and Propagation of Cultural Ideology  
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20K13160
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
荘 千慧 神戸女子大学, 文学部, 講師 (50711123)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 神智学 / インターナショナリズム / Pan-Asianism / 比較文化 / ポストコロニアリズム / H. P. Shastri / 伍廷芳 |
Outline of Annual Research Achievements |
神智学運動はインターナショナリズム的な性質を持つため、日中を拠点にしていた東西の神智学徒はアジアの連合(Asian Unity)に賛同しました。本年度はインド人学者H. P. シャストリーの例を通して、彼のような神智学徒の活動にはアジア主義者との連携が確かに見られるものの、活動の本質はアジア主義ではなく、あくまでも神智学運動に基づいていたものであることを調査してきました。
一部の研究成果は、戦前の上海で展開されていた神智学女子校の論考を中心とした、"Theosophical Movements in Modern China: The Education Provided by Theosophists at the Shanghai International Settlement"として書籍(共著)Theosophy Across Boundariesに収録され、アメリカのSUNY Pressより刊行されました。
シャストリー自身のアジア滞在について、神智学本部とイギリスの研究協力機関のご厚意で入手した資料を整理し、さらにシャストリーの活動内容を明らかにしました。論文“Internationalism or Pan-Asianism? Modern China’s Theosophical Movement in the 1910s and 1920s ”にて、研究成果の一部が収録されました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により、計画していた海外調査は実施できませんでした。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の研究機関と研究協力者の協力で、ある程度の一次資料は入手できました。今後は連携を継続しながら、資料のOCR化作業と共に、文献解読・分析の作業を行います。また、整理した成果の一部をオンライン開催の学会と雑誌投稿で発信します。
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Causes of Carryover |
予定していた調査先はコロナの感染状況の厳しいインドとイギリスにあるため、渡航を断念せざるを得ませんでした。幸い、交渉した結果、インドの調査先とは研究協力の許可をいただきました。一部の資料の取り寄せが可能になり、次年度は入手した一次資料のOCR化作業と内容整理に力を入れます。また、海外の研究者との国際研究集会の開催も行う予定です。
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Research Products
(2 results)