2022 Fiscal Year Research-status Report
New Research on the History of the Representation of Japan in the Late English Renaissance and Early Enlightenment Eras
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20K13163
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
スガンディ アイシュワリヤ 京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (00802472)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 平戸オランダ商館 / オランダ国立中央文書館 / 島原の乱 / ポルトガル来航禁止 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の検討対象史料は17世紀後期以降のロンドン、アムステルダムなどで刊行された英語・英訳文献が中心であるため、より精緻にイギリスの日本像形成に迫るには、文書館の未刊史料を併用した検討も必要である。資料収集のために海外調査を試みたが、コロナ禍のため、当初計画していた通りの渡航や招聘は不可能になってしまった面があることは否めない。 しかし、オランダ国立図書館や大英図書館が公開しているデジタル画像の資料を中心に調査を進めた。その資料をもとに海外地理情報や日本像の可視化とそこにおけるビジュアル面のレトリックの分析を進めてきた。また国内調査を長崎市や平戸市を中心に行った。長崎や平戸の文書館で平戸商館や日本を含むアジア諸地域での通商・宣教活動に従事したヨーロッパ諸勢力に関する資料や情報を入手することができた。 また、海外の研究者との交流も行い、オンラインでの研究会に参加するなど、可能な範囲での研究活動の充実に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度・2022年度はコロナ禍のため、計画していた国内外での現地調査および学会参加が叶わなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究実績の概要に記したことを速やかに論文にまとめ、国内外で研究発表を英語または日本語で行う予定である。また論文として国内外の学術雑誌にも公表する予定である。また今後の課題としてあげた点を追究し、新たな成果につなげる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた学会発表が中止となり、それに合わせて行う予定であった国際日本文化研究センターや東洋文庫での調査もできなくなったため。残額は前年度分の助成金と合わせ、海外調査や史資料収集に充てる。
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